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初戦闘とスライム

戦闘シーン書くの難しいですね。

 目を覚ますと、目の前にはペルがいた。

 とりあえず、ぷにぷにする。


「おはよう。ペル」


 ペルは、ぷるぷると挨拶を返してくる。


「今日は、どうするか。やっぱり森に入るしかないか」


 俺は、ペルからスライムゼリーを受け取り、今日の予定を考えていた。

 この森にいる以上、魔物との戦闘は避けられない。街に行こうにも、どこに向かえばいいか分からない。

 なら、覚悟を決め魔物を倒しレベルを上げるのが得策だろう。

 スライム以外にどんな魔物がいて、どの位強いのか分からないため、慎重に行動する必要がある。

 かといって、慎重になり過ぎるのは愚策でしかない。


「ペルは、どの位戦えるんだろうか」


 そう呟くと、ペルは任せろと言わんばかりにやる気を出し、ぷるぷると震えだした。

 とても可愛い。戦力としては、不安が残るものの、癒しとしてはとても優秀だ。

 1日中その姿を眺めてるだけで、幸せに暮らせるかもしれない。

 気が付くと、ペルを抱きしめていた。ペルは一瞬驚いていたが、すぐに嬉しそうにしていた。

 それから数分ほど、ペルのつるぷにボディを堪能し、これ以上は切りがないと思い、ペルを頭の上にのせ森へと歩き出した。


「さてと、出来れば、楽に倒せる魔物が来るといいんだけど」


 俺は、そんな楽観的な事を考えながら、森を歩いていた。




 森に入ってから約2時間が経過していた。その間に一度も魔物とは遭遇していない。

 たまたま見付けた、テルの実という梨に似た果物を2つ採取した。

 なお、小屋に帰れなくなると大変なので、遠くまでは行かず、近場を回っている。


「うーん。何の気配も感じられない。疲れたし、いったん小屋に戻るか」


 2時間とはいえ、普段から歩き慣れていない森の中で、敵を警戒しながら歩くというのは想像以上に大変だった。

 その時、頭の上に乗っているペルが急に震えだした。

 伝わってくる感情は、警戒。

 俺は、ペルが警戒している方向へ、音をたてないよう細心の注意を払いながら動き出した。

 少し進んだところで、10m程先に人影が見えた。

 子供程の大きさ、緑色の体に、ボロい布切れを体に巻いている。


「ゴブリンか? 判断に困るな、ラノベだと強かったり、弱かったりするし。一応鑑定はしておくか」



ゴブリン LV3



「やっぱりゴブリンだったか。LV3か、俺たちよりも高いな。でもこっちは二人なんだ、なんとかなるさ」


 俺は、近くに落ちていた木の枝を拾った。気付かれないよう注意しながら、余分なところを折り形を整えた。


「こっそり近付いて、不意討ちすればいけるだろ。行くぞペル」


 ゴブリンの視界から外れるよう、回りながら近づく。

 そして、ゴブリンまで2m程の距離まで来た。

 ゴブリンは、こちらに気づくことなく、森を歩いている。

 しかし、ここで俺はミスをおかす。ゴブリンの動きに意識を向けすぎ、足元への注意が疎かになっていた。


 パキッ


 乾いた音が辺りに響く。

 ゴブリンは、こちらを振り向き、警戒体制に入っている。

 反射的に木の裏に隠れることができ、見付かってはいない。

 しかし、鼓動は煩い程速くなり、口から心臓が出るのではないかと思う位緊張している。

 すでに、さっき拾った枝はどこかにいってしまった。

 俺が緊張で動けなくなっても、ゴブリンは待ってくれない。着実にこちらに向かって来ている。

 その時、動けない俺を守るかのように、ゴブリンの前にペルが飛び出した。

 ペルは、飛び出すと同時に触手を伸ばし、鞭のようにしてゴブリンを攻撃する。

 しかし、ペルの攻撃はゴブリンを怯ませる事はできても、ダメージらしいダメージにはならなかった。


「グギャーー!」


 ペルの攻撃を受けたゴブリンは、怒号を上げ走り出した。

 ゴブリンは、ペルに近付くとそのまま蹴り飛ばしす。

 飛ばされたペルは、木にぶつかり地面に落ちた。

 ゴブリンは止めを刺すつもりか、ペルに近付く。しかし、ペルからは動く気配がしない。


 ブチッ


 その光景を見ていた俺は、頭の中で何かが切れる音を聞いた。


「ペルに、何してんだテメェーーーー!!」


 何かを考える余裕もなく、気が付いたら飛び出していた。

 ゴブリンは突然の事で驚き、反応しきれていない。

 俺は、その隙を突き、ゴブリンの顔面に向け渾身の蹴りを放った。

 ゴキリと骨の折れる音と共に、肉を蹴る嫌な感触がする。

 蹴り飛ばされたゴブリンは、飛ばされた先で黒い灰の様なものになり、消え去った。



《レベルアップしました》



 そんな声が聞こえたが、無視してペルに近寄る。


「ごめんな、ペル。俺が弱いばかりに」


 俺はペルを抱き抱えると、小屋に向かい全速力で駆け出した。

 10分程すると小屋に着いた。

 小屋に入ると、ペルをベッドの上にそっと置く。

 俺は、椅子に座ると、ペルが動き出すのをじっと待った。

 どれ位時間が経過しただろうか。辺りは暗くなり始めていた。

 さすがにお腹のすいた俺は、森で採取したテルの実を食べる。

 2つ食べ終えた頃、ペルが動き出した。

 俺は、すぐさまベッドに近寄り、ペルを抱きしめた。


「本当にごめん、ペル。俺があの時ビビらなければ、こんなことには、ならなかったのに」


 俺がそうペルに謝ると、気にするなというかのように、触手を伸ばし俺の頭を撫でた。


「ありがとう、ペル」


 ペルの優しさに涙をこぼし、溜まっていた疲れや緊張が解けた反動で、そのまま眠りに落ちた。

読んでいただき、有り難うございます


初の戦闘シーンでした。前書きの通り書くのが難しかったです。おもしろく書けていればいいのですが。



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