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異世界転移とスライム

はじめまして、そるばぁ隊長です。


スライムが好き過ぎて、気が付いたら書いていました。


処女作なので、拙作ですが、生暖かく見守ってください。

「どうしてこうなった・・・・・・」


 足元で嬉しそうに跳ねている一匹のスライムを見て、俺はそう呟いていた。




ーー数時間前ーー


 俺の名前は、周修。24歳、黒目黒髪のどこにでもいる一般的なお兄さんである。少し前に、公園で遊んでいる子供に「おじさん」と言われたが、まだまだお兄さんである。


 俺はとある公共施設で、警備員として働いている。男ばかりで出会いなんてないけど、楽しい職場だ。


 今日も代わり映えしない仕事を終え、何事もなく家に着いた。

 夕飯を食べ終えた頃には、時刻も23時を回っていた。


(眠い。でも、風呂はいんねぇと)


 そう思いながらも、どんどん強くなる眠気には勝てず、いつの間にかベッドで横になっていた。




 目を覚ますと、カビ臭い臭いと共に見知らぬ部屋が目にはいった。部屋の中央に一卓の丸い机が二脚の椅子と共に置かれている。

 俺が今いるベッドから、机を挟んだ反対側にドアが一つ。それと、俺から見て左右の壁に明かりとり用の窓が着いているだけ。

 机や椅子、床、壁、天井にいたるまで全てが木で出来ていた。


「ここは、どこだ?」


 誰かに運び込まれたという事も考えたが、生活感が感じられない。そのうえ、床や机にはホコリが積もっているから、それはないと思う。

 体も普通に動く事から、怪我や骨折もないだろう。病気や衰弱等も感じない。強いて言えば、少しお腹が空いたことくらいか。


「これはあれか、異世界転生というやつか。いや、死んだ覚えはないから異世界転移かな?」


 ライトノベルや小説投稿サイトで、よくその類いの小説を読んでいた俺は、困惑よりも期待のほうが大きかった。


「もし、ここが異世界ならあの言葉を言うしかないな・・・・・・ステータス!」



名前 シュウ LV1

職業 無職


HP 100/100

MP 50/50


攻撃力 10

守備力 10

素早さ 10

賢さ  10


スキル

鑑定LV1 言語理解LV-


SP 3



「うわっ!? 半分冗談で言ったのに、マジかよ。ていうか、数値が低い気がするがどうなんだ? 他を知らないからなんとも言えんな」


 頭の中に浮かんできた文字を見る。これがこの世界でどれだけ通用するのか気になるが、オール10というのはなんとも頼りない数字である。


「スキルにもレベルがあるのか。最大が何か分からないのが痛いな。それよりも、「これぞチート」のアイテムボックスが無いのか。もしかして、結構ハードモードか?」


 アイテムボックスが無いのは辛い。食料や水、その他色々な物を自力で運ばないといけないのは、非常に辛い。


「まあ、無いのなら仕方無い。困った時にまた考えよう。そしてSPか、恐らくスキルポイントの事だと思うが、どうすればいいのか」



《現在習得可能なスキルを表示します》

 攻撃力上昇 守備力上昇 素早さ上昇 賢さ上昇 身体能力上昇 体術



「うわっ!?」


 突然頭のなかに、機械的な女性の声が響いた。


「吃驚した。ステータスその時もそうだが、急にこられると心臓に悪いな。」


 いまだ治まらない心拍数を落ち着けながら、頭の中に表示されているスキルを確認した。


「まあ、基本見たまんまだな。身体能力上昇だけがよく分からんが。詳しくは見れないのか?」


 しかし、詳細な情報を得ることは出来なかった。


「とりあえず何か取ってみるか。生き残ることを考えると守備力は欲しいか。」



《SPを1消費して守備力上昇を習得しますか》

 Yes/No



 もちろんYesだ。



《守備力上昇を習得しました》



「よし、習得できたな。確認するか。ステータス」



名前 シュウ LV1

職業 無職


HP 100/100

MP 50/50


攻撃力 10

守備力 12

素早さ 10

賢さ  10


スキル

鑑定LV1 言語理解LV- 守備力上昇LV1


SP 2



「上昇したのは、たった2か。まあ、1.2倍になったと考えれば上々かな」


 後はどうするか少し考え、素早さ上昇と体術を取った。



名前 シュウ LV1

職業 無職


HP 100/100

MP 50/50


攻撃力 10

守備力 12

素早さ 12

賢さ  10


スキル

鑑定LV1 言語理解LV- 守備力上昇LV1 素早さ上昇LV1 体術LV1


SP 0



「よし、これで準備はいいな。後は外に出るだけだ」


 しかし、ここにきて足がすくむのを感じていた。


「ふう。レベルやスキル、ステータスが有るってことは、魔物もしくは、それに準ずる何かがいるってことだよな」


 そこは現代日本人、戦いに慣れているはずもなく、いざ出ようとすると緊張や恐怖が首をもたげる。

 しかし、まだ外は明るいとはいえ早く行動しなければ食料や水の確保もままならない。


「覚悟を決めるか」


 自身を鼓舞する意味も含め、そう言ってドアを開けた。


「うわぁ・・・・・・」


 外に出て見えたのは、見渡す限りの森だった。

 明かりとり用の窓から少し見えていたため、覚悟したつもりだったが、実際森以外何も見えないのはくるものがある。


「まあ、砂漠や雪山何かよりはましだな。川もあるだろうし、木の実とかも取れるだろ」


 ガサガサッ


「!?」


 目の前の草影から物音がして、心臓が張り裂けそうな位鼓動が速くなるのを感じた。


 落ち着く間も無く、物音の主が飛び出してきた。

 そして、そこに現れたのは。


「スライム?」


 バスケットボール程の大きさの水色をした、あえて例えるなら水まんじゅうが飛び出してきた。


「あ、そうか。鑑定を使えばいいのか」



スライム LV2



「それだけ? 鑑定のレベルが低いせいなのか?」


 確認できたのは、種族とレベルだけ。攻撃力等の数値が分かれば、攻撃するなり、逃げるなり対処のしようもあった。


「しかしなんだ? 脅威というか、敵意を感じないな」


 それを証明するかのように、スライムはゆっくりと近付いてきた。

 可愛い。すごく可愛い。こう、つるぷにの物体が触れと言わんばかりに近付いて来る様は、なんとも言えない可愛さがある。


「これは、触っていいという事だよな」


 意を決して、触ろうと思ったとき。



《スライムが仲間になりました》



「へ?」


 まだ、何もしていないのに仲間になったようだ。せめて確認くらいは欲しい気がするのだが。


「どうしてこうなった・・・・・・」


 足元で嬉しそうに跳ねている一匹のスライムを見て、俺はそう呟いていた。

書き留めはないので、書き次第投稿します。


仕事の合間や、家で少しずつ書いているので、不定期投稿になります。

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