三話 1日目めだよね?
淡い水色の髪を肩より少し下あたりで整えている少しふんわりした感じの髪型だ。身長は、170ちょいの僕より頭一つ分くらい低い、見た目は同い年ぐらいだけど雰囲気がとても落ち着いてて大人な女性って感じである。
「よ、よろしくお願いします」
その後は、諸々明日ということですぐに各自の部屋に案内された。
僕はシルフィアさんに部屋へ案内してもらいそこでシルフィアさんにいくつか質問することにした。
余談ではあるが部屋はとてつもなく広かった、日本で俺の使っていた部屋のおよそ4倍くらい、だいたい20畳ぐらいはあるかな?いや、もう少しデカいかな?内装も豪華すぎて安心して寝れる気がしない……。ら
今は、部屋にあったソファーに腰掛けてシルフィアさんとは向かい合う形である。
僕は、質問の前にシルフィアさんが用意してくれた紅茶を一口のんで目の前のテーブルに置き質問をした。
「シルフィアさんまずこの国は、なぜ勇者を召喚したんですか?」
そう質問した瞬間にシルフィアさんの頭の上に何か透明な板みたいなものが出た……うん?
なんかよくわからんものが出てきたな…てかなんか書いてあるし…なになに?
〈シルフィア・ルーデル〉
人族(魔人族) 女 13歳
メイド
「はい、まず皆様は1ヶ月ほどま(魔人族?)えに…え?」
僕がシルフィアさんの上に出たものの疑問に思ったところをつぶやいて…つまり魔人族と呟いたのを聞くとシルフィアさんは目にもとまらない速さでソファーの後ろに跳んだ。はや!
するとシルフィアさんは、こちらを警戒しながら…というより若干怯えながら。
「なぜ……その言葉を?」
「なぜと言われましても…シルフィアさんの頭の上にそう出ているから?」
僕が申し訳なさそうにそう告げるとシルフィアさんは、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。なんかブツブツと言ってるみたいだ…よ〜く聞いてみると…。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、許してください、いじめないで下さい………」
泣きながらそう連呼していた…何をどうしてこうなった?!
「あの〜、シルフィアさん?」
「ヒッッ!?」
なんか怯えられてる…地味にショックなんだが…。
まるで怯えた子供だな…でもそれなら。
僕はゆっくり彼女に近づいて、彼女の頭が僕の心臓の上に来るようにして出来るだけ優しく抱きしめた。
「あぁ……」
「貴女がなぜそんなに怯えているのか、僕にはわかりません…。でも、少なくとも僕は貴女がそんなに怯える必要のある相手ではありませんよ?」
そう言いながら僕は、彼女の頭をなでた。人は他の人の心臓の音を聴くと落ち着くらしい。なんでもそれは、まだ生まれてくる前に母親のお腹の中で母親の心臓の音を聴きながら育つかららしい。
僕には、親はいなかった、だから孤児院で小学校4年まで過ごしていたのだが、その時は、僕は毎晩のように泣いていた。そんな僕を園長がよくこうしてくれていた。
園長は、良くこうしながら僕に、目の前で泣いてる子がいたらこうしてあげなさい、と言っていた。落ち着く理由もこの時に教えてもらった。
そのあとは、彼女が落ち着くまで優しく頭を撫でていた。
それからおよそ30分後……僕は動かないでいた……なぜかって?シルフィアさん落ち着いたらそのまま寝ちゃったんだもん!
でも理由は、すぐに分かった……と思う。ステータスのところをもう一度見てみると。
〈シルフィア・ルーデル〉
人族(魔人族) 女 13歳
メイド
そりゃ13歳の女の子があんな怯え方した後におちついたらこうなるか……、てか見えない!ぱっと見同い年くらいだもん!
「はぁ…前途多難だ……」
「ふにゅ〜」
可愛いな〜こんちくしょう!
音音「音音と書いてオトネと読む!これからちょくちょくなんかの紹介とかしてくよ!」
作者「ということでこれからは、コレに色々とやらせてくのでよろしくです。」
音音「コレってひどくない?!コレって?! あと…色々ってなにさせる気?❤️」
作者 イラ…「じゃあ俺の夜の相手でもしてもらおうか?」
音音「え…あ…その……」
作者「恥ずかしがるくらいならへんなフリするなよ……ちなみに今のは晩飯一緒にって意味な」
音音「うぅ〜…」
作者「とにかくこれからはこいつに任せるのでよろしく!あとオトネはあだ名がネネだからこれからはそっちにしますね〜」
ネネ「なんか名前が……まぁ可愛いからいいですけど……あぁ〜もう!わかりましたよ!」