二話 僕は何者なんだろうか?
僕は今とても奇妙な光景を目にしている…
涙目でへたりこんでる王女様…それを無視して説明をしているメイド……。
誰か、この状況どうにかして!
そんなこと考えてたら説明が終わったみたいだ。どうしよう…後半聞いてなかった!
「ほら、お嬢様も皆様にお願いしましょうね?」
「グスッ…皆さんお願いします〜〜」
「「「「は、はい」」」」
なんかさっきからみんなはもりまくってるよ!でも仕方ないじゃん!他にどんな反応したらいいか全くわかんないんだよ!
そんなこと考えてるうちに他の三人がステータス?を開き始めた。
「「「ステータスオープン」」」
このステータスカード? には基本的に、名前、性別、職業、特技、加護、がのっているらしい
ちなみに三人の結果は、職業は勇者で加護はそれぞれ違った。
てかやっぱり余分な一人僕じゃん!まぁそりゃそうか、三人とも美少女といって過言ではないし
平均的に普通であまりにも勇者要素ゼロなんだもん
でもだとしたら僕はなんなんだろう?とりあえずステータス開いてみるか…。
「ステータスオープン」
そこには…
神道 理音 男
職業 &#@☆♪%○*
特技 many?
加護 神と魔の加護
なにこれ?なんか職業文字化けしてるし、特技manyて…しかも?ついてるし…なんか字面からしてとんでもなさそうな加護ついてるし……。
もういちどいおうか?なにこれ!
「すみません…リアさん?でよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょうか?」
「なんか僕のカード壊れてるみたいなんですが…」
「そんなはずございませんよ。そのステータスカードは神様が人界に下賜したものですから」
「でもこれ変ですよ?リアさんこれ見てもらえますか?」
「?はい」
リアさんはカードを受け取りそして、…かたまった
「………」
その様子を見て王女様がリアさんに近寄って。
「リア?どうしたのですか?そんなこの世のものではないものを見つけたような顔をして」
いやどんな顔だよ!まぁたしかにリアさん困惑しきった顔してるけど…。
そう言って王女様がカードを覗き込むと今度は二人で同じような顔をして固まった。
「「……」」
それから5分ほど二人は固まっていた…
いやどんだけ驚いてるんだよ!
「リ、リア…この際職業や特技は、おいといて…」
いや置いとくなよ!僕はその二つか一番気になるよ!
「この神と魔の加護…別々ならまだしもなんで相反する二つの加護が一つになってるんでしょうか?」
「そんなの私が聞きたいですよ…」
「ですよね〜」
二人はそのあと少し話して僕のもとにやってくると。
「「リオンさん!なんかすみません!」」
二人して謝ってきたよ!いやなんで?!
「ま、まぁよくわかりませんが…とりあえず謝罪は受け取っておきます」
僕がそういうと二人は頭をあげてくれた。
するとリアさんが小さな声で…。
「これはもうお嬢様がとつぐしか…」
と、とんでもないことを言い出したよ、このメイド!どこをどうしたらそうなる!
声が小さくて僕以外には聞こえてないみたいだけど……。
「まぁ僕のことは勇者+αぐらいにでも思っておいてください」
よし、ながそう!いろいろと!
ちなみに案の定と言うかなんというか…やっぱり勇者は、女子3人でした。なんか目から汗が……。
「わ、わかりました…いやよくないんですけど…とりあえず皆さんお疲れでしょうし私達もいろいろ混乱していますので本日はお部屋の用意があるのでそちらでお休みください」
王女様がそんなことを言うと僕たちに一人につき一人メイドをつけてくれた。
僕は本当はいないはずなのに準備が速い、リアさんがさっき指示を出してたみたいだ。
僕についてくれたメイドはというと…。
「はじめまして本日よりシンドウ様の専属メイドとなりましたシルフィア ルーデルと申します。よろしくお願いいたします」
そんなこんなで気づいたら専属メイドが付いていた。