影神様が僕についている。
誰にでも、自分自身の影があるはずなんだけどね、、、!
僕の影は、ちょっと特別なモノなんだよ。
その名も、『影神様なんだ!』
外に出ると、、、?
僕自身と影神様さまが映っているんだ、、、!
それにね、、、?
僕と影神様は、話も出来るんだよ!
【テレパシー】で僕と影神様は会話をするんだ、、、!
*
街を一人で歩いている時、、、?
影神様が僕にこう言ったんだ、、、!
『今、通り過ぎて行った女の子を今から追いかけろ! そして捕まえて話しかけ
るんだ! 彼女はお前の【運命の女性】なんだぞ! さあ~走れ!』
『・・・ううん!』
僕は直ぐに後ろを向き、彼女を追いかけて捕まえて話しかけたんだ、、、!
『・・・あ.あのう、ス.スミマセン!』
『えぇ!?』
『・・・い.いや? 貴女に話したい事があったんですけど、、、? 何だったか?
忘れちゃって! ・・・なんか、すみません......。』
・・・彼女は、そう言った僕を見て! 【クスクス】と笑った。
『あなた、面白い人ですね? 私に何か言いたくて! 追いかけてきてくれた
んでしょ~? それなのに、、、何を話すのか? 忘れちゃったんだね!』
『アハハ、カッコ悪いですよね、、、?』
『ううん! そんな事ないですよ~! それになんだか? あなた、イイ人そう
だから、、、!』
『・・・あぁ、良かったら、、、? 僕と一緒にお茶でもしませんか、、、?』
『えぇ!? ごめんね! 今、時間がないから連絡先交換してまた今度でいい
かしら、、、? 私こそ! あなたとゆっくり時間がある時に話してみたいわ!』
『・・・ううん! じゃ~僕の連絡先。』
『じゃ~これ! 私の連絡先!』
『うん! じゃ~』
『またね!』
▽
僕はこうして、彼女と何度も会い交際に発展したんだ、、、!
しかも、、、?
僕の個人経営の仕事も順調にいっているし、何もかも充実した生活になったんだ!
そして、遂に、、、!
彼女と1年付き合って、【結婚】
お互いの家族からも、祝福されて! 今までの僕の人生の中で最高の幸せを
噛みしめていたんだ、、、!
僕と彼女の間には、子供もデキたんだよ、、、!
第一子は男の子だよ。
僕はこんなに幸せでいいのかさえ思ったぐらいだ、、、!
それもこれも! すべて、【影神様】のおかげだと思っているんだよ!!!
▼
僕が、幸せの絶頂にいたころ、、、。
影神様に、僕はこう言われてしまったんだよ、、、!
『俺が、お前にしてやる事はもうない!!! ここで! 俺はお前から
離れることにする! 後は、自分で決めろ! これからはお前の自由に
していい!』
『・・・そんな今まで、 僕は自分で決めた事なんか、、、? 一つも
ないんだよ! 影神様! もう一度、考え直してくれないかな、、、?』
『ダメだ! もう次に、行くところも決まっている!!!』
『・・・そんな、僕はこれから、どうしたらいいんだよ!』
『そんなの! 自分で考えろ! お前は、俺に頼り過ぎたんだ! これからは
自分の事は、自分で決めるんだ! じゃあな! 時間だ! 俺はもう行くぞ!』
『行かないで! 影神様! 僕を見捨てないでよ~!』
『・・・・・・』
・・・こうして! 影神様は、僕から離れて行ったんだ、、、。
*
影神様が、僕から離れて行くと、、、?
僕の決断力や決める事があやふやで、、、。
僕の幸せは、、、?
音を立てて崩れていったんだ、、、!
仕事も順風満帆だったところから、急に赤字続きになり会社は倒産。
【運命の女性】と想って! 結婚した奥さんからも愛想を尽かされて
子供と一緒に出て行ってしまった...。
結局、僕の【運命】は、、、?
影神様のおかげで、全てが上手く言っていただけだったんだ...。
影神様が、いなくなってしまった途端に、、、。
僕の幸せも、何処かへ逃げて行ってしまったんだよ。
何一つ! つまらない事でさえ、、、!
僕は、自分で決める事が出来ないんだ、、、!
改めて、影神様がいなくなって、、、。
僕の中の幼稚さが身に沁みたんだ、、、!
『必ず! 何かを決断する時は、どんな事でも自分で決める事、、、!
そうしないと、、、? みんなも僕みたいになっちゃうよ、、、!』
最後までお読みいただきありがとうございます。