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影神様が僕についている。

作者: 七瀬





誰にでも、自分自身の影があるはずなんだけどね、、、!

僕の影は、ちょっと特別なモノなんだよ。


その名も、『影神様なんだ!』


外に出ると、、、?

僕自身と影神様さまが映っているんだ、、、!


それにね、、、?

僕と影神様は、話も出来るんだよ!


【テレパシー】で僕と影神様は会話をするんだ、、、!




街を一人で歩いている時、、、?

影神様が僕にこう言ったんだ、、、!


『今、通り過ぎて行った女の子を今から追いかけろ! そして捕まえて話しかけ

るんだ! 彼女はお前の【運命の女性】なんだぞ! さあ~走れ!』

『・・・ううん!』



僕は直ぐに後ろを向き、彼女を追いかけて捕まえて話しかけたんだ、、、!


『・・・あ.あのう、ス.スミマセン!』

『えぇ!?』

『・・・い.いや? 貴女に話したい事があったんですけど、、、? 何だったか?

忘れちゃって! ・・・なんか、すみません......。』


・・・彼女は、そう言った僕を見て! 【クスクス】と笑った。


『あなた、面白い人ですね? 私に何か言いたくて! 追いかけてきてくれた

んでしょ~? それなのに、、、何を話すのか? 忘れちゃったんだね!』

『アハハ、カッコ悪いですよね、、、?』

『ううん! そんな事ないですよ~! それになんだか? あなた、イイ人そう

だから、、、!』

『・・・あぁ、良かったら、、、? 僕と一緒にお茶でもしませんか、、、?』

『えぇ!? ごめんね! 今、時間がないから連絡先交換してまた今度でいい

かしら、、、? 私こそ! あなたとゆっくり時間がある時に話してみたいわ!』

『・・・ううん! じゃ~僕の連絡先。』

『じゃ~これ! 私の連絡先!』

『うん! じゃ~』

『またね!』



僕はこうして、彼女と何度も会い交際に発展したんだ、、、!


しかも、、、?

僕の個人経営の仕事も順調にいっているし、何もかも充実した生活になったんだ!


そして、遂に、、、!

彼女と1年付き合って、【結婚】

お互いの家族からも、祝福されて! 今までの僕の人生の中で最高の幸せを

噛みしめていたんだ、、、!


僕と彼女の間には、子供もデキたんだよ、、、!

第一子は男の子だよ。


僕はこんなに幸せでいいのかさえ思ったぐらいだ、、、!


それもこれも! すべて、【影神様】のおかげだと思っているんだよ!!!



僕が、幸せの絶頂にいたころ、、、。

影神様に、僕はこう言われてしまったんだよ、、、!


『俺が、お前にしてやる事はもうない!!! ここで! 俺はお前から

離れることにする! 後は、自分で決めろ! これからはお前の自由に

していい!』

『・・・そんな今まで、 僕は自分で決めた事なんか、、、? 一つも

ないんだよ! 影神様! もう一度、考え直してくれないかな、、、?』

『ダメだ! もう次に、行くところも決まっている!!!』

『・・・そんな、僕はこれから、どうしたらいいんだよ!』

『そんなの! 自分で考えろ! お前は、俺に頼り過ぎたんだ! これからは

自分の事は、自分で決めるんだ! じゃあな! 時間だ! 俺はもう行くぞ!』

『行かないで! 影神様! 僕を見捨てないでよ~!』

『・・・・・・』



・・・こうして! 影神様は、僕から離れて行ったんだ、、、。




影神様が、僕から離れて行くと、、、?

僕の決断力や決める事があやふやで、、、。


僕の幸せは、、、?

音を立てて崩れていったんだ、、、!


仕事も順風満帆だったところから、急に赤字続きになり会社は倒産。

【運命の女性】と想って! 結婚した奥さんからも愛想を尽かされて

子供と一緒に出て行ってしまった...。




結局、僕の【運命】は、、、?

影神様のおかげで、全てが上手く言っていただけだったんだ...。


影神様が、いなくなってしまった途端に、、、。

僕の幸せも、何処かへ逃げて行ってしまったんだよ。


何一つ! つまらない事でさえ、、、!

僕は、自分で決める事が出来ないんだ、、、!



改めて、影神様がいなくなって、、、。

僕の中の幼稚さが身に沁みたんだ、、、!



『必ず! 何かを決断する時は、どんな事でも自分で決める事、、、!

そうしないと、、、? みんなも僕みたいになっちゃうよ、、、!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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