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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

狙われている子は誰?

作者: 桜 吹雪


一体、狙われている子は誰何でしょう?


ある日の放課後。


私は、友達のBから相談したい事があると言われ、屋上に連れて行かれた。


屋上には誰も居なかった。



なので、相談するにはもってこいの場所と言える。




Bと私は、屋上にあるベンチに座って話をし始めた。




B「こうして、二人っきりで話すのは久しぶりだね…」


「確かに。…普段は、Aも居るからね。小学校以来だっけ?」



AもBと同じく、私の友達で普段は三人一緒に行動している。



ちなみに、二人と私の三人は小学校からの友達である。



B「うん。」



Bは、懐かしそうに微笑みながらうなずいた。



そういえば、高2になった今でもBはAの事が好きみたいだけど、告白はしたのだろうか?



Bは、小学校の頃からAが好きで色々と頑張っていた。



私だけ、二人と違う中学に入ったのでそれ以上は知らない。



高校に入学して、二人と再会した。


だけど、二人は付き合っていないようだったし、たぶん告白はまだしていないのだろう。




もしかして、相談というのは告白の件だろうか?


色々と考えてみても、答えは分からない。



B「あのね…。最近、誰かに狙われているみたい。」



「え…!?大丈夫なの!!」


どうやら、告白の件じゃなくてストーカーに狙われているみたいな話のようだ。



動揺したりする私と比べ、Bは冷静だった。



B「あくまで、もしかしたらの話だから落ち着いて。」



「わ…分かった。」



狙われている本人が、落ち着いてるのだから、私も言われた通り落ち着こう。



B「話を戻すけど、狙われているかも知れないから、協力して欲しいんだ。」



「分かった!私に出来る事だったら、何でもするよ!」



私は、迷う事なく協力する事にした。



きっとBは、私を巻き込みたくなかったが、もう限界だったのだ。



そういえば、私が何でもすると言った時に一瞬ニヤリと笑っていたような気がしたが…。



あれは、きっと気のせいだ。







~B視点~



計画通り、あの子は疑う事なく私に協力すると言ってくれた。



部屋に帰って来た私は、思いっきり笑っていた。



「あはは♪ふふ♪あー可笑しい♪あの子、全然変わってない。ほんと、羨ましくてバカな子…」



昔から、あの子は友達をあまり疑わない子だった。




変わってなくて良かった。



「これで、Aに復讐が出来る♪」



邪魔だったあの子が、別の中学に入った時はすごく嬉しかった。



やっとAの前から、消えてくれたのだ。



Aの好きな人は、あの子だったから私にとって邪魔なだけ。



あの子は、何も知らない。



あの子が居ない間、私がAの側に居て色々と支えてあげた。


そして、高校でも私が支えて依存させ、私無しでは生きていけなくしようと思っていたのに…。


まさか、あの子も同じ高校を受けていたなんて…。




そのせいで、Aはまたあの子に夢中になり始めた。


引き留めようと私は、Aに告白したけど…。



Aは、以前から私がAの事を好きだった事に気付いていて、今まで知らない振りを続けて来たらしい。




告白して来ても、断るつもりで私の告白を待っていた。



今までAは、私が色々としてあげていたのを利用していただけだった。



私の気持ちを、踏みにじって来たのを知った時。



私は、Aに復讐すると決めた。



Aが、好きなあの子を私の恋人にする。


それがAに、一番効果のある復讐になる。



「ふふ♪楽しみね♪」





答えは、もうお分かり頂けましたか?

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