7/13
第4話 B
-寮内-
目が冴え、起き上がる。
ユーリの部屋を覗いてみると、何やらうなされている様子。
「(一体何に怯えて…)」
『…ちゃん…やめて…』
一体何の夢を見てるんだと思いながら寝顔を見ているユキ。
にしても、鍵掛けずに寝てるとは無用心な。
『…きら…ちゃん…もう…』
よく聞き取れない。寝言を聞いているとは悪趣味なと思いながらも
つい聞いてしまう。昔もそうやって誰かさんの寝顔を見ていたっけ。
ユキは下級治癒魔法を小声で唱えてユーリに向ける。
「(これで少しは落ち着くでしょう)」と内の中で呟き。ユーリの部屋から出る。
自室に戻り、再び床に就き、ようやく眠気が出たので眠る事にした。
朝を迎えてユキは目覚める。
共通部屋へ来るとユーリの姿は無く、部屋を覗いてみるとまだ寝ている様子だった。
「朝弱いのかな」
と小声で呟き、ユキは身支度をして装備を装着する。
午前はダンジョンへ潜り、午後は学園で授業を受ける感じのスタイルだ。
早いとこレベルを上げてパーティを組みたいなーと思いながらも、寮を出た。