第2話 B
-ダンジョン-
ユキは近くの店で買った安物の装備一式を装備してダンジョンに早速潜っている。
ブラッドラビットLv1、スネイクLv1、リトルアントLv1が生息しているエリアで戦闘を繰り広げる。
数時間同じエリアに留まり、狩っている。
ステイタスを確認し、レベルが上がる気配がない。
経験値バーは上昇しているが、一体どれだけ倒せば上がるのやら。
モンスターを倒してそこから魔石と素材を回収し、袋に詰める。
満タンになった所でユキはダンジョンを後にした。
-学園都市デュランダル-
ギルドへ趣き換金をする。
素材のレアリティに応じて経験値が上乗せでき、魔石は換金される。
大量の素材を提供し、獲得した経験値によりLv2となった。
職業に就いた時に選択したスキルにより
Lvアップで全ステイタスにプラス1される形となっている。
ユキは個人部屋へ行き、制服へと着替えた。
その足で学園へ行き、講義を受けた。
まだ召喚されてから1日しか経過していないにも関わらず馴染んでいる様子だ。
他の生徒とも直ぐ打ち解けており、魔法の使い方を学んでいる。
そして帰宅途中、何かの血で汚れた状態の少年を見かけた。
「(ハーフエルフかな?)」
そのまま少年は過ぎ去っていく。自分が来た道を行っているようだ。
「学園の生徒かな…?」
ユキは学園を後にし、個人部屋で普段着に着替え床に就く事にした。