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そこには、二匹の魔獣がいた。前編

無理矢理に解決の方へと向かっています。

これも、主人公補正を考えてしまっている私の堅い頭のせいなのでしょうか?


 ブラックホール。

 無属性の干渉魔法で、それに触れたものは『無』の空間に引きずりこまれて消滅するという。




 …それを今、目の前で見てます。


 ウェルドラの話だと、小爆発のようなものが起きて辺りを消し飛ばすらしい。

 つまり、俺はもう逃げられないということだ。


 だって、逃げようとしても体が言うことを聞かないんだよ…

 もう雑草エキスも尽き、恐怖を紛らわせることなど出来なくなってしまった。


「なんかデジャブな気がするが…な、なにか出来ることはないか…?」


 時間は無さそうだ。未完成なブラックホールは点滅を繰り返し、今にも爆発を巻き起こしそうだ。


 極限の精神状態の中、俺が最終的に取った行動。

 それはとても無意味な事だった。




 体をブラックホールに包み込ませる。


 最大まで伸縮し距離を取ながら、完全に包囲する。


 そう、俺が取った行動は『捕食』の構え。

 それは、既に実験失敗しているスキルだ。

 絶対に成功しないのにやろうとしたのは、多分最後まで自分の力を過信していたからだ。

 もしかしたら、覚醒するかもしれない、なんて事を考えていた結果こうなったのだ。




 そして、数秒後の事だった。




 一瞬にして、そのスライムの体だけがその場から消えた。






___________________




(…)




 さて…。




 ここは、どこだ。

 俺はブラックホールに吸い込まれた筈だが?


 …体の感覚、というか五感が機能していない。

 魔力感知も使えない、どうなっている?






 そして、何も分からないまま。

 俺は体内時計で言うと、三ヶ月くらい、をそこで過ごした。






 か細い心の声が、何度も聞こえる。




(……くそっ…)


(くそ…くそっ…何でこんなことになったんだよ…)




(異世界転生?笑わせるな)




(雑魚に生まれ変わって、必死に生きようとして…結果がこれか?)






 俺はもがく。


 しかし、もがく体が無い。


 俺は叫んだ。


 しかし、叫ぶ喉が無い。


 俺はウェルドラに助けを呼んだ。


 しかし、俺の魔力なんて欠片も使えない。






 その時、俺は心の底からこう思った。


【誰か…助けてくれないのか…?】




 その声は、反響するように。



 その『空間』に、二つの声が重なった。


三秒くらいで読めちゃいましたね。

まぁ見てくれてる人少ないんだし、いいじゃあないですか。

回り道というのも案外楽しいものですよ?




P.S

 祝!ブックマーク数2‼

 私はこの為に生きているのかもしれません。

 そのくらい嬉しいです、ありがとうございます。

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