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怪奇!宙を舞うスライム!

無限牢獄解除の為のフリです。

転○ラと一緒に読んでいただければより楽しめます。多分。


 無属性。


 つまり、スキルを使えない。

 そういうことだ。


「どういうことだよ納得いかねぇなぁ!!」


 スライムが地団駄を踏む姿は、誰が見ても滑稽だ。


【ま、まぁ落ち着け。 無属性と言われる理由を今から話すから…】


「まじか。是非お願いします」


 地団駄を止めてウェルドラの方を向く。

 ウェルドラは切り替えの早さに少し引きながら言った。


【まず、無属性が何故スキルを持たないのかだ。それについては簡単なことで、常に発動しているからなのだ。つまり、無意識の内でも使っているということだ。ほら、魔力感知も慣れると無意識に使うことが出来るだろう?それと同じことよ】


 …ほぅ。

 要は、無意識に使っている俺の無属性スキルを探せば良いのか。


「…えーと、それを見つける方法は…?」


【え、えっと…うーん…体を張って調べるしかないな。あ、聞いた話だと、無属性スキルは一人三つまでらしいぞ。 …そうだな、もし防御スキルだったら実際に攻撃を受けてみないと分からいから、体は張るしかないな】


 おっとぉ、ここでヤバい発言をしてくれたなぁウェルドラよ。

 俺が攻撃を受ける?…つまり死ねってことか?


 まぁ多少の痛みは我慢するつもりだが、無属性ってマジで使い道あるのか…?


【…調べてみる?】


 なにお茶目な感じで言ってんだよ。

 死を伴う調査とか嫌だから!






「…まぁ、痛くないやつからで」


 と、そこまで妥協することにした。

 これでも結構緊張しまくっている。




 空洞から場所は変わり、洞窟の我が家付近。


 俺は調査にあたって、ウェルドラからいくつか注意点、何をすればいいかを聞いた。


【では、最初はそこらへんにいる蜘蛛を倒してみろ。スライムの攻撃方法は、相手の顔に張り付いて窒息死させるというものだ】


「ってことは、俺が蜘蛛の口の中に…おぇ」


 これは…想像するだけでヤバいことになりそうだ。

 けど、これ以外に方法は無い。やるしかない。


 躊躇いながらも身を潜めていると、比較的早く目的の蜘蛛が出てきてしまった。


「くっそぅ…こうなったらヤケだ!くらぇぇええ!!」


 と言って岩陰から飛び出し、蜘蛛が反応する前に俺は口に飛び込んだ。

 …



「うわああああああああああああああ!!!!きもちわrrrrrrrrrrr」


 口に飛び込んだは良いものの、中で吐瀉物…もとい雑草エキスを吐き出してしまった。

 そして、蜘蛛は暴れまわり、ついに俺は口から振り落とされてしまった。


「あっやべ死んだ」


 振り落とされて起き上がると、目の前には巨大な蜘蛛の顔が。


 これから何をされるのか。



 …うん、殺される以外思い浮かばねぇや。


 脳裏には走馬灯。


 …すまない、ウェルドラ。

 俺、相当弱かったわ。


 蜘蛛は容赦なく脚を振り上げ、鋭く尖った爪を振り下ろした。


「大日本帝国、ばんざぁぁぁぁぁあああ…あ?」


 ギリギリのところで、何故か蜘蛛の動きが止まった。


 もしかして、慈悲?

 そう思ったが、すぐにその可能性は無くなった。


ガララララ…


 と、不快な音をたてながら倒れたのだ。

 何故かは分からないが、俺は勝負に勝ったのだ。






「…さて。ここで一つ試してみようかな」


 無属性スキルも特に無かったみたいだし、あとやりたいことはアレだけだ。


「い、いけるかな…『捕食』…」


 そう、捕食。俺の読んでいた小説の主人公は捕食して能力を奪っていた。



 …もしかしたら、もしかするかもしれないじゃないか。


「…いただきます!」


 覚悟を決めてがっついてみた。

 三秒後


「おrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr」


 本日二回目の、嘔吐。

 味は、まるでダークマターだ。


 しかし、それから俺は気合いで全部食いきった。

 これに関しては褒めてもらいたい、それくらい不味かった。




 さて、肝心の成果だが。




 もう分かってると思う。

 そう、特にねぇよ。






【蜘蛛が倒せたら次に、コウモリを倒してみよ。注意点だが、ここのコウモリは少し厄介でな。殺したとき、たまに小規模なブラックホールを生み出してしまうことがあるのだ。不完全なブラックホールだから我くらいになると平気だが、お主だと無に吸い込まれてしまうかもしれん。一応気を付けるんだぞ】


 …確か、そう言っていた。

 ウェルドラって性格上の問題からか、一言一言が長いんだよなぁ。おっさんかよ。




「コウモリ…コウモリ…あ、いた」


 探すこと、約五分。

 いつもは見つからないモンスター達が今日に限ってわんさか出てくる。


「はぁ…一番、ミヤモト。いきまーす!」


 ドンの合図で俺はぶら下がっているコウモリめがけて、飛んだ。


 一瞬の浮遊感。

 俺は体をうねらせながらコウモリの体に張り付き、口元を圧迫した。

 コウモリは力があまりないため、俺が振り落とされる心配もない。


「頼む、俺の為に死んでくれ!」


 そして、一分もしない内にコウモリは地面に落ちたのだった。



「…ふぅ、アドレナリン全開だ…」


 戦いが終わり、実質初めてモンスターを倒したことに優越感で倒れ込む。


 これが、勝者の気分か。悪くないな。




 …と、優越感に浸っているところ。


 隣から謎の音が聞こえた。

 それは、空気を吸い込む音だったり。

 空気が流れ出るような音だった。


「一体なにが…えっ」


 俺は硬直した。



 その光景、


 今まさに、ブラックホールが形成されている最中だったからだ。




 ウェルドラが言っていたことを思い出した。


【ちなみに、我は過去に一回ブラックホールに巻き込まれたが、我以外の半径百メートルくらいが消滅していったのだ。今いるこの空洞がその現場なのだが…あれは実に怖かったぞ】


 そうか、あれはフラグだったのか。




 俺はその数秒間、あまりの衝撃に動くことが出来なかった。


書いてると気分が良くなりますね、そして最近は書く内容が尽きたのです。

即興で考えるとロクなことにならない気がします。


時間を無駄にしていただき、誠にありがとうございました。

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