表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

主人公にあるまじき、才能の無さ。

ちょっと雑で読みにくくなっています。

脳内変換、頼みます。


 転ス○だった。


【!? どうしたんだいきなり】


「あっすみませんなんでもないです」


 俺は爆発しそうな頭で必死に今の状況を整理する。

 もし、これが本当に『あの世界』だったとしたら。




 俺とリムr…あの小説の主人公、には大きな違いがある。


 まず、あの小説だと、サポート等をしてくれる『賢者』的な存在がいたのだが。

 俺には…そういうの、特になし。


 次に、あの小説だと、主人公は応用のきくスキルを使えていた。

 俺は『消化』『吸収』『保存』…のみ。


 …なんだこれ。


 なんだ、俺は異世界に来てもハンデを背負っていかなきゃいけないのか?

 意味が分からない。なんで俺は。


「なんだよ…はしゃいでたのが馬鹿みたいじゃん…」


 今までの案外充実していた生活を振り返り、羞恥心と苛立ちで俺の頭は本当に爆発しそうだった。


【ん? 我には、はしゃいでいるようには見えぬぞ?】


 フレンドリーなドラゴンが心配しながらそう言った。


 俺は全てを知っている。

 誰が敵か、味方か、裏切り者かまで。





「…なんで、ずっとここにいるんですか?」


 俺は、この微妙な空気から脱する為分かりきっている質問をした。


【おぉ、よくぞ聞いてくれたな!】




 …うん。予想通りだった。

 『無限牢獄』に三百年前入れられたウェルドラは、暇で暇で仕方がなかったという。




 ここでの最善手、それは『ウェルドラを助ける事』。


 しかし、今の俺は特殊スキルも持ってない貧弱なスライムだ。

 つまり、助ける事は不可能なのだ。


「…あの、自分に特殊能力があるとか確認できる方法ってありますか?」


 俺はダメ元で聞いてみる。


【うーむ…それならその前に、目を見えるようにしたらどうだ?】


 あ、それを忘れていた。

 すっかり目を使わない生活に慣れてしまって、もはやそれを忘れてしまっていた。


「是非お願いします!!」




 それからは、長かった。


 『魔力感知』習得まで、およそ二ヶ月。

 ウェルドラもよくここまで付き合ってくれたと思う。


【理解は早いのだが、飲み込みが普通の魔物よりも遅いぞ…】


 と、散々言われつつ、ようやっとスキルを習得。

 もちろん管理してくれるサポート役もいないため、無意識に使えるようになるまで練習に練習を重ねた。


 そして、ついに。




【…よし。 これならもう完璧だな!】


 免許皆伝、頂きました!


 目の前には大きなドラゴン。予想は付いていたため、驚きはしなかった。


「よっしゃぁぁぁあっ!!疲れたぁ…」


 喜びと疲労で倒れこんだ俺に、ウェルドラは何を言ったのか。


 それは、俺の体を今までに無いほど強ばらせた。


【それでは本題の、特殊スキルの確認を始めよう】


 期待感と、さっきの地獄がまた来るかもしれないという恐怖に怯えながら、俺はやると決心した。


【これはそこまで難しくはない。 要は、魔力感知で自分の魔力の属性などを調べれば良いのだ】


 …おぉ、それならいけるかも。

 恐怖は消えて、今は期待感に満たされている俺。とても心地が良い。


【ちなみに、我がお主の属性を測ることは出来ない。つまり、あとは全部自分の力を信じてやってみなければいけないのだ】


「わ、分かりました。それで、俺は何をすれば?」


 新しく作った雑草エキスをちゅーちゅーと吸いながら俺は聞いた。


【そうだな。 まずは、自分の体全体に魔力を溜め込むことをイメージしてみよ】


 元々想像力が良いのに合わせ、スライムという実にイメージしやすい形を俺はしていた為、第一段階は余裕でクリアした。


【次に、自分の目にその魔力を集中させてみよ】


 …んん、中々難しい。


 眉間にしわを寄せつつ、三十分後。


「あ、なんか目の辺りがあったかくなりました」


【よし、それは出来ているサインだ。 次が最後だぞ】


 ついに、最後の工程がやってきた。

 どんな難しいことをしなければならないんだ…!?


【それでは、先程覚えた魔力感知を視力に使ってみろ】


 それだけだった。

 拍子抜けな指令に戸惑いながらも、俺は魔力感知を起動させる。




 …?

 

「真っ白で何も見えなくなりましたけど…」


【ほぅ、珍しいな。 それは無属性だ】


 無属性!

 っていうことは、何かかっこいいスキルとかがある属性ではないか!よし!


「無属性って、どんなやつなんですか?」


【うーむ、特には無いな…無属性の無は、『スキルが何も無い』の無と言われている位だからな…】


 …なんなんだ。なんなんだよ。



 …一応言っておくが。






 それ、属性とは言わないでしょ。


現実って、こんなもんですよね。

次辺りに、ウェルドラ救出するために思案すると思います。

同時に私も考えています。無限牢獄って強すぎますね。






P.S

 祝!感想数1!

 多分毎回このくだりやります。ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ