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秘密の部屋

「あれだな。」


「そうみたい。」


俺たちは男から受け取った情報を頼りに森を歩くと、ボロボロなコンテナのような物が見えてきた


「罠の心配は・・・・。気にしてもしょうがないな。」


「先行する。後からきて。」


白猫は、暗闇なのに何の明かりもない中すいすいと歩いて行った


「OK。中には誰もいないみたい。」


「了解。」


俺たちはコンテナの入り口の前に立った


「鍵がない。」


「そうね。」


コンテナには厳重な南京錠がかけられていて、そのカギはもちろん持っていない


「白猫。離れていろ。」


俺は南京錠月の扉を思いっきり蹴り飛ばした


グアアアアアアアンン!!!!


「開かない。」


「当たり前。離れて。」


俺は少し下がると白猫は腰からハンドガンを取り出して、先にサブレッサーを取り付けてから、撃った


バッチン!!


カギとしての役割を無理やり終わらせた


「文明の力ね。」


「どっからそんな物を・・・・。」


俺たちはコンテナの中に入った


「暗いな。」


「はいこれ、ライト。」


「準備がいいな、っていうかそれなら森の中でも使えよ。」


俺は受けとったライトを付けて、コンテナの中を照らした




「びっくりするほど何もないな。」


「騙されたかしら?」


コンテナの中は、何もなかった


「はあ・・・・。一からやり直しね。」


「いや、そうでもないみたいだ。」


俺はコンテナの左端の壁を照らした


「何もない。馬鹿には見えないって言ったらぶっ飛ばすわよ。」


「残念。ぶっ飛ばされなきゃいけないみたいだ。壁と床を見ろ。」


床は一見何もないように見えるが、壁には真横に傷があった


「たぶん、トラットプドアだろ」


俺は床の隙間に手をかけて、上に持ち上げるとギギイイっと音を立てて、下への梯子が現れた


「すまんな。頭良くて。」


「後ろに気を付けてね。お先にどうぞ。」


「こりゃどうも。」


俺は口にライトを咥えて、梯子を飛び下りた


「っと、本当に趣味がいいな。」


思ったよりも深く、足に痛みが走ったが無視して立ち上がった


ライトの明かりで部屋の中を照らすと、電球のスイッチが見つかったのでスイッチを入れると部屋の中に明かりがともった


「白猫。罠はなさそうだ。」


「了解。」


白猫も何もためらうことなく飛び下りて、床に着地した


「感謝してもいいぞ?」


「遠慮しとくわ。それよりいい趣味してる。」


「まったくだ。車もあるのはうれしいな。」


部屋の中は、パソコンがあるテーブルと、どうやって運んだのかわからないが、車があった


「パソコンの方はまかせる。車の中に服がないか見てくる。」


「了解。」


俺はそう言って黒塗りのワゴン車に向かった。ちなみに、今の今まで俺は完全に全裸だ。おかげで寒いし、白猫からの目線も痛い


「さてと、気持ちいい作りとは言えないな。」


ワゴン車の後ろ座席の部分はすべて取り払われ、代わりに汚いカーペットがあった


「人を乗せる、って作りじゃないな。」


残念なことに服は見つからなかった



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