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悪役令嬢の逆転異世界 ~悪役らしく役を演じます!~もう一人の自分と力を合わせて貴族たちを手玉にします!  作者: 悪役令嬢と男の娘。(ドンカンギィーバリ太郎)
第1章。異世界転生に失敗した日本人(第1話〜第10話)
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第4話。もう一人の私と俺。

『エリザベス、少し話しを聞いてほしい』


『俺の話しだけは聞け、錯乱してる事は分かる』


『俺は相手の心が分かるんだ、奴らを信用するな』


『エリザベス……?聞いてるのか?エリザベス!』

 エリザベスは徹底的に空耳を無視する事にした。きっと時間が経てば消えてなくなる。エリザベスはそう思い前向きになる。


 すると一人の貴族が近寄ってくる。微笑みながらエリザベスを見つけめていた。


「そこに居るのはエリザ姫?どうしたのですか!?」


「こ、これは!?閣下、誠に申し訳ありません」


 エリザベスは立ち上がり、ドレスのスカートを摘んで片足を斜め後ろの内側に下げる、もう片方の足の膝を軽く曲げて腰を曲げて頭を深く下げた。


この挨拶は女性のみが行う礼法である。カーテシーとも言う。


(※カーテシー。貴族階級の女性が社交。男性の貴族の目上に対しての挨拶礼法である)


「はは、謝らないでほしいなぁ、友だろ」


『おっ!?あだ名で呼ぶて事は親しい奴なのか!』


「アレクサンドル殿下、どうして、こちらへ?」


エリザベスは微笑み、名前で呼ぶのであった。


 王子アレクサンドル。王国の次期王。エリザベスに好意を持つが、彼女の本心に気づかず、誤解されてる。アレクサンドルは17歳の若さながら、王族の風格を漂わせる堂々として身長は185cm。


 スラリとした体型。彼の肌は透き通るように白く、健康的な血色が感じられる。髪は光沢のある濃い金髪で、肩までやや長めに整えられ、自然なウェーブがかかってる。前髪は軽く流し、目元を優しさに満ちてる。


 目は深い青色で、きらりとした瞳は、知性と優しさを兼ね備え、誰にでも親しみやすい印象を与えていた。


「エリザ姫、私の事はアレクで良いと言っただろ」


『なるほど、これは本物のイケメンて奴なのか』


「アレク殿下、この最近、空耳は聞こえるかしら?」


「空耳?私はエリザ姫の空耳が聞こえるのさ!」


『マジかよ〜ナンパとか辞めてください、王子』


「私は空耳が聞こえるのです、悪魔の囁き声が」


「なんと!?魔術師の連中か……エリザ姫!?」


「大丈夫ですわ、後でお祓いに行きますの」


『違うぞ!俺は悪魔じゃないからな!エリザベス』


「あぁ、アレク殿下!必ず、悪魔を追い払いますわ」


 エリザベスはアレクに抱きつくのであった。エリザベスの香水がアレクを刺激する。まるで誘われてるかのように……。


『『ならぬ……アレクよ!精神を保つのだ!!』』


『おーい、エリザベス、アレクが発情してるぞ』


「し、失礼を致しました、アレク殿下……!!」


「はは、エリザ姫よ、わ、私は構わさぁ」


「そ、そろそろ行きますわね、アレク殿下」


「そ、そうだな!私も用事があるので……」


 2人は貴族礼法して去って行く。エリザベスは途中で止まり、振り向く。アレクを見つめていた、アレクが遠退いていく。


『今の所、唯一無二の味方だぞ、エリザベス』


「……」


エリザベスはゆっくりと移動を始める。するとピタリと足を止めるのであった。


目を閉じる、そしてもう一度目を見開く。そして独り言を語りかけるように話しだした。


「あなたは悪魔なの?私を殺しに来たの?」


『もしも殺してたら、最初から殺ってるぞ』


「そ、そうですわね、あなたは誰なの?」


『俺は人間だ、いや、元人間になるのかもな』


「人間!?どこにいるのですか!?」


『手を胸に当ててみろ……君のそこにいる』


エリザベスは驚くのであった。怯えてる。


『エリザベス、ここは賭けをしょう』


「賭け?どんな賭け……」


『俺が誰かの心を見透す、それをエリザベスに伝える』


「分かりましたわ、もしも行動が当たれば……」


『おっ、その通りだ、チャンスは3回だな』 


「一回だと、ただの運……」


『もし俺が負ければ永遠に黙っておく』


こうしてエリザベスは初の賭けを勝負するのであった。

次回、第5話。心を視る力。

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