第21話。まずは住民の心を掴みましょう。
エリザベスは街で買った弁当に痛く感銘をうけた。
部屋に戻る時に貴婦人が匂いで驚くが。
エリザベスは「良い匂い」と微笑むのである。
2人は部屋で弁当を食した時、ほっぺがおちた。
エリザベスとリリスが出会って二週間を過ぎようとしていた。この二週間でリリス部屋の家具を揃っていた、タンス、テーブル、様式椅子、様式カーテン、ベッド、化粧台、飾りスタンド。ぬいぐるみ。
リリスは目をキラキラさせながら喜んでいた。エリザベスはそれを見ては満足していた。エリザベスはエリザベスで弁当屋の「虜」になっていた。
いつの間にか週に2回は頼むようになっていた。箸の扱いは、まだ慣れてないが「これからよ」と呟く、エリザベスであった。
今の時刻は午前7時である。リリスは2時間前に早起きして顔を洗い、歯を磨き、パジャマから使用人ワンピースを着てエプロンドレスを着る。
化粧台の鏡を見て髪を整える。そしてリリス部屋から退室してエリザベスの部屋へと向かう。エリザベスの扉を開けて良いのはエリザベスとリリスだけである。
エリザベスは他の者が開けようとしたら「死刑」に値するぐらいの罪を言い渡してあった。
リリスは部屋を開けて掃除をしたり、洋服の整理もこなしていた。それがリリスの日常である。
エリザベスは女性用お手洗い場の個室に籠もっていた。エリザベスは、この二週間である技を磨いていた。
それはエリザベスが声を出さなくても、「お互い心の中で交信」が出来るようになっていたのである。
最初に気づいたのが、二週間前に街の買い物であった。エリザベスがリリスに対して「萌え」の時である。それに気づいた「ゆう」は可能じゃね?と考えたのだ。
エリザベスは心の中で「ゆう」と交信を始める。
『ゆう、聞こえるかしら?返事をしなさい』
『あぁ、聞こえてるよ、エリザベス』
『あなたの国では誰が王だったの?』
『俺の国では民の中から選ばれるだよ』
『ありえないわ!民から選ばれるなんて!!』
『民が民を次の総理……あ、ここじゃ王だな』
『民が選ぶ……王……もし実現が出来ならば』
『それの事を民主主義と言うだよ、エリザベス』
『民主主義……どうしたら、良いの?ゆう』
『おっ?この国を民主主義国家にするのか?』
『民主主義国家……!良い響きね、決めたわ』
『ゆう、この国を根本的から変えていくわよ』
『リリスが住める国を創り直すのよ』
『だが、王たちが黙っていないぞ!?』
『仲間を増やしましょう、仲間をね』
『で?今の所?心当たりは?エリザベス』
『私とリリスだけよ?他に……は』
『よし!ここは住民の心を変えていこう』
『住民の心を変えるですって!?』
『エリザベス、民主主義は民の心で変わるだよ』
『そうなのね、分かったわ、ゆう、信じるわ』
エリザベスは瞼をゆっくりと開くのであった。そして個室から退室するのである。
自分の部屋へと戻るエリザベス。すると「ゆう」が「忠告」するのであった。
『交信はなるべく控えよう、無防備になってるぞ』
するとエリザベスは「コクリ」と頷くのであった。「ゆう」と交信すると、どうしても肉体が無防備になる。これは一種の「ぼーっ」とする。と言った方が正解だろう。
エリザベスは部屋に戻るとリリスが掃除をしていた。リリスは近づく。
「エリザベス様、おかえりなさい!」
「リリス、今から街に向かうわよ、今すぐに!」
「今から街にですか!エリザベス様」
「そうよ、必要な物だけ準備しなさい、リリス」
「かしこまりました、エリザベス様!」
こうしてエリザベスとリリスは街へと向かうのである。
次回、第22話。エリザベスが初のゴミ拾い!?




