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悪役令嬢の逆転異世界 ~悪役らしく役を演じます!~もう一人の自分と力を合わせて貴族たちを手玉にします!  作者: 悪役令嬢と男の娘。(ドンカンギィーバリ太郎)
第1章。異世界転生に失敗した日本人(第1話〜第10話)
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第2話。その名はエリザベス・グレイシャル。

エリザベス様!起きてください!


国王がお呼びになってます!


起きてください〜!!


メイドは决心して、エリザベスのほっぺを叩く。


「パチーン!」

 エリザベスはガバっと起き上がる。ボーッとしたような目でメイドを見つめる。メイドは明らかに目が泳いでる。目をそらす。


『マジかよ、今、叩いたよな?叩いたぞ!』


「い、痛い……叩いたでしょう?私は王女なのよ!」


「いえ!わ、私は叩いていません!誓います!」


 エリザベスはベッドから立ち上がり。目をこする。相変わらず空耳が聞こえてくる。


「ねぇ?隣に誰か居るの?使用人かしら?」


「いえ、誰もいません、エリザベス様」


 隣の部屋はエリザベスの置物部屋である。きっと隣の物置で使用人が整理をしてるのだろう。とエリザベスは思っていた。


「お父様がお呼びですって?いったい何が?」


「誠に申し訳ありません、緊急みたいでしたので」


「分かりました、今から向かいます、下がりなさい」


メイドは頭を下げて下がるのである。


エリザベスは部屋から出て王の間を目指すのである。


 すると数人の男女の使用人と鉢合わせする。使用人はエリザベスをチラチラと見つめるのである。頭を下げる。


『『ふん、所詮、王の血が流れてるだけの女だ』』


『『なによ、王が浮気して産まれた王女のくせに』』


『エリザベスの悪口かよ、浮気で生まれたのか』


「えっ!?今、何か言ったかしら?」


 エリザベスは後ろを鉢合わせした使用人に話しかける。使用人たちは驚いて、すかざす頭を下げる。


「え、エリザベス様!とんでもありません!」


「わ、私たちは何も、おっしゃっておりません!」


「そう?私の勘違いみたいね、行きなさい、お前たち」


 使用人たちは再度、深く頭を下げて早歩きで移動する。エリザベスも移動を始める。


「きっと、この最近、考え事で疲れてるのね」


 エリザベスは王の間に急ぐのである。数分後、エリザベスは王の間に到着して扉を守る護衛隊に開けさせる。中に入り、エリザベスは深く頭を下げ一礼する。


 王は威風堂々たる姿で王座に座っていた。頭には金ピカの王冠を被ってるのであった。手の指には豪華絢爛な指輪が沢山してある。歳は50歳ぐらいだろうか。


「エリザベス、来たか、待っていたぞ」


「お父様、お許しください、少し眠ってました」


『『我が実娘の方がもっと、可愛いわい』』


『『せいぜい、政治に使わせてもらうがな』』


『なるほどな、浮気で生まれたから邪魔者扱いか』


するとエリザベスは王を睨みつけるのであった。睨みつけられた王は目をそらす。


「お父様、お姉様は、お元気でしょうか?」


「うぬ、元気にしておる、心配するでない」


「今日、呼んだのは何用でしょうか?」


「お前に結婚の申し出が同盟国からあってな」


『『これで我が国は安泰よ、国の為に犠牲になれ』』


『この王はエリザベスを道具扱いしているのか!』


エリザベスはますます、睨みが鋭くなる。そして深く頭を下げて下がる。


「失礼致しました、お父様、用事があるので」


「何じゃと!?まだ答えを聞いてないのだぞ!?」


「用事があります。と伝えたはずですが?」


「う、うぬぅ、そ、そうか、下がってよろしい」


エリザベスは機嫌悪そうに下がるのであった。


 王の間から出たエリザベスは、ひとまず外に出る為に移動をした。新鮮な空気を吸おう。と決めたエリザベスである。


こうして「エリザベス・グレイシャル」の物語が始まろうとしていた!

第3話。私の空耳から声が聞こえます。

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