第12話。私の専属になりなさい。
エリザベスはリリスの全ての過去を知った。
リリスは一つ語る事にエプロンドレスを握りしめた。
それを見てたエリザベスはリリスの心の強さを知る。
そして「女性」でありたい。リリスを強くしている。
エリザベスはある事を決断したのである……。
エリザベスはリリスに提案を持ちかける。それは……。
「リリス、私の専属メイドになりなさい」
それを聞いたリリスは目をまん丸にして驚くのであった。いきなり立ち上がる。そして目をそらす。
リリスは小声でブツブツと呟くのである。あまりの小声で言葉を拾えない。エリザベスは近寄る。
「エリザベス様は私に同情したからですか……?」
すると聞き取れたエリザベスは一歩下がって腕を組むのである。そして真剣な表情で伝える。
「リリス、何を勘違いしてるの?同情してないわ」
「でも……どうして、いきなり専属に?」
「リリス、本音を言うわよ?男なの?女なの?」
「どうして……僕にそんな質問するのですか!」
「では、貴方は男なのね?番兵はいるか!」
エリザベスはいきなり大声で叫ぶのであった。驚くリリス。また涙目になろうとしていた……。
エリザベスの声を聞いて駆けつける。鎧を着てる騎士が近寄ってくる足音だ。近衛騎士がエリザベスの扉前で待機した。
「エリザベス様!お呼びでしょうか!?」
「妾の部屋に男がおる!すぐに捕らえよ!!」
それを聞いて慌てて近衛騎士が入室する。「ガチャ!」「バタン!!」扉はもの凄い音で開いて閉まる。近衛騎士2名はキョロキョロと見渡す。
するとエリザベスはいきなり怒りだすのでる。言葉使いが荒くなる。
「何をしておるか!この者は男じゃ!捕らえよ!」
「はっ…!!し、失礼しました!!こい、貴様!」
近衛騎士は慌ててリリスを取り押さえる。リリスは涙目になりながら抵抗するのである。
「や……やめて……ください!ぼ……私は女です!!」
「聞こえぬ!妾と近衛騎士に聞こえるように言わぬか!」
「わ……私は……女なんで……す!女です!」
リリスは抵抗する、しかし近衛騎士には意味の無い抵抗だ。力の差が違うからだ。
「黙れ、貴様は今、「ぼ」と言ったな!こい!」
「た……すけて……私は……女です、離しなさい!」
リリスは手の平で平手打ちをするが鎧を着てる騎士には痛くもない。むしろ、リリスのが痛い方だろう。
リリスは平手打ちを何度も何度も繰り返す。エリザベスは近寄って来てリリスの手を止める。
「お前たち、下がりなさい、これは命令よ!」
「はっ!も、申し訳ありませんでした!!」
近衛騎士は慌てて退室するのである。
リリスは魂が抜けたように足から崩れさる。尻もちをついて泣いてしまう。エプロンドレスが服が縒れてシワシワになっていた。
エリザベスが近寄り、リリスに目線を合わす。
リリスの首元襟シワをエリザベスは整えるのであった。
「リリス、ごめんなさいね、試さしてもらたわ」
「エ……ベス様……ヒック、それじゃ僕て……ヒック」
「僕て言いなさいて言ったのは試したのよ」
「リリス、ここでは一つのミスが命取りなの」
「は……い……エリザ……ス様……ヒック」
「リリス、これからは私のメイドになりなさい」
「2人で協力して難を逃れ……いいえ、戦うのよ!」
「た……戦う……エリザ……ベス様?」
「いつか正体は剥がされる事もあるわ、ならば」
「私たちで、この『国を変えれば』いいのよ!」
「エリザベス……様!?そんな事が……!?」
「出来るわ、私には確信があるのよ、リリス」
エリザベスとリリスはお互い見つめ合っていた。
するとエリザベスはハンカチをポケットから取り出してリリスの涙目を拭き取る。
そしてエリザベスはリリスの手の平を掴み、呟く。
「まったく、こんなに赤くなるまで叩くなんて」
「私をエリザベス様の専属にさせてください!」
「ふふ、リリス、もちろんよ、父様に報告ね」
こうしてリリスはエリザベスの使用人にとなる。
次回、第13話。隣の置物部屋を改築して住ませるわ。




