第11話。エリザベスとリリス。
エリザベスはリリスと2人になる為に部屋へと戻る。
そしてリリスは自分の過去を語り始める。
それは性別による。己の過ちを語る……。
親族との関係。女装。そして親からの絶縁。
それを聞いたエリザベスは自分の過ちに気づく。
自分の好奇心でリリスを追い詰めてしまった事に。
エリザベスはリリスを抱きしめる……。
リリスは自分の過去を打ち明ける。身体は男性である事、しかし心は女性だとエリザベスに語る、リリス。
この世界ではジェンダー社会でもある。社会や文化によってなされてる。断じて男の娘は理解されない世界でもあった。
(※ジェンダー。ジェンダー規範が一般的であった。ジェンダーとは男性が優位で女性が従属的な役割を担う社会構造を指す。貴族社会では、女性は育児や家事、夫の補佐を務めることが当然とされていた。)
エリザベスの疑問がどんどん膨らむ。お父様に拾われ専属になる事もそうだが、今まで、どうやって「露わにならないで」過ごしてきたのか?
エリザベスは、そこも追求を始めるのであった。
「リリス、よく「ばれ」ないで過ごせたわね」
「私は他の使用人と時間差で行動してました」
「リリス、私と2人の時は『僕』て言いなさい」
「でも……もし聞かれたら……わ……わた……」
「リリス、ここは私の部屋なの、誰も来ないわ」
「来たとしても、私が何も言わせないわよ」
「エリザベス様……はい!分かりました」
リリスはどうして女装が発覚しないで済んだのか?ここから先はリリスの語りへと進む。
僕は親から絶縁された時に、せめての別れとして「女装」のまま外に放り出されたのです。
既に夜で行く所もない。僕は一軒一軒の家を訪ねました。
泊めてもらう事は出来ないか……でも「女装」してると分かると断られたんです。
ただ女の子になりたいだけなのに……誰も認めてくれない。
僕は自殺を考えたんです。空を見上げてると、使用人の管理人さんと出会ったのです。
「今の管理人ね、ごめんなさいね、話しを続けて」
管理人さんは、僕を一瞬で見て「気に入った!」と、いきなり叫びました。管理人さんは僕を質問攻めにしてきました。
僕は「女装」の事は秘密にして、『作り話し』をして話したんです。全て嘘の話しで……。
とにかく寝泊まりする所さえ、あれば良い。と思ったんです。僕は……。
それから管理人は僕を連れて、ある事を打ち明けました「王様の為に専属使用人になれ!」と。
そして僕はここに来たんです、これが王様に従える理由なんです……。
「それで使用人になったのね、次が本題ね」
「どうして僕が発覚されないで居られたのか……」
最初は困惑しました、まだ7歳なので同じ部屋に数人の同年齢の使用人たちと暮らしてました。
先に他の使用人よりも早めに起きて着替えてました。そしてお風呂は最後に入ってました。
それを5年間も繰り返してきました。12歳になる頃には、ようやく、わた……僕は「一人部屋」へと移動が出来たんです。
ここからはある程度「自由」になれるようになりました。一人部屋はいつでも着替えられる。から。
だけども、お風呂、お手洗い『男』として通らない所もあったので、僕はそこも辛くて……。
「もう、いいわ、リリス、分かったわよ」
エリザベスはリリスを見つめて、ある事を伝える。
「リリス、実は、ある提案があるのよ、私の……」
次回、第12話。私の専属になりなさい。




