第10話。泣き虫リリス。
エリザベスはリリスを探す為に庭園へと向かう。
なぜ、「泣き虫リリス」と呼ばれてるのか。
エリザベスは気になっていた、一種の「好奇心」だ。
会って追求をしたい、エリザベスを突き動かす。
エリザベスはリリスを探す為に庭園に到着していた。周りは貴族だったり。高貴な貴婦人が王族の貴族たちと過ごしている。
今は声をかけられたくないエリザベスは早足になっていた。エリザベスは、そんな中でリリスを探していた。
エリザベスはある事に気づく。普段ならガゼボは数人の貴族だったり。貴婦人が座ってるのに誰も居ない。エリザベスはガゼボに近寄る。
すると真ん中にある洋式テーブルの下に一人の使用人が体育座りしていた。貴族たちと貴婦人たちは、それを見て近寄ろうとしなかったのだ。
エリザベスはゆっくりと近づく。その使用人は、あのメイドの「泣き虫リリス」であった。エリザベスはゆっくりと姿勢を低くして見つめる。
「そこに居たのね、リリス、探しましたわよ」
するとリリスは驚き立ち上がる、テーブルの下に頭をぶつけてしまう。慌てて飛び出す。
「え、エリザ……ベス……様!見苦しい所を」
「だ、大丈夫かしら!?今、頭を……」
「だ、大丈……夫ですっ!」
リリスは少し涙目になっていた。頭を軽く触る。それを見てたエリザベスは「クスッ」と笑う。
「リリス、少しお話を、いたしましょう」
「は、はいっ、エリザベス様!ここでですか?」
「いいえ、私のお部屋に行きますわよ」
リリスは少し怯えながら頷く。エリザベスとリリスはゆっくりと移動を始める。10分後。エリザベスの部屋に到着した2人は中へと入る。
エリザベスはリリスを洋式椅子に座らせる。次にエリザベスが座る。2人は正面を向く形で座った。
ここからは2人だけの会話が始まる。
「リリス、泣き虫リリスと呼ばれてるそうね」
「はい……エリザベス様……私の呼び名です」
「リリス、どうしてなの?言いたくなけ……」
「お話しいたします、エリザベス様……全てを」
私はある貴族の中で生まれた者です。父は貴族でした。母も貴婦人としての気品がありました。
私が7歳の時に……いいえ『僕』はある事に目覚めたのです。それが『女装』でした……。
妹もいたのです、私は『長男』として過ごしてました。ある日、妹の服を見ていたらついて。
そして外に出かけたのです、女装の姿で……。
皆が僕を見てくれてる。僕は男の子よりも女の子になりたい!そう芽生え始めたのです。でも……父様と母様は……。
許してくれる事はありませんでした、逆に一族の恥さらしとして僕……私は「勘当」されたのです。
(※勘当。親が関係を絶つこと。絶縁とも言う)
そして私は、こうして国の王様から使用人にされたのです。これが私……僕なんです。
ときより泣いてしまうです……辛くて。
それを聞いてたエリザベスは片目から一粒の涙を零す。エリザベスはリリスに近寄り。抱きしめる。
「もう、いいわ、それ以上を言わなくても」
「エリ……ザベ……ス……さま……?」
「本当に、ごめんなさいね、許してほしいの」
「ぼ……く……僕……男……なんです」
「そう、そうなのね……いいのよ、男でもね」
「エリザ……ベス……様〜!」
リリスは号泣するのであった。まるで全てが「吹っ切れた」感覚におちたのである。
エリザベスとリリスだけの空間が広がっていた。
第11話。エリザベスとリリス。




