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第1話 クルル

猫神様の祝福〜異世界冒険者と百匹の猫〜


本話から冒険が始まります。まだまだ混乱中の悠真。クルルに連れられて行った先は……!?


今後ともぜひお付き合いください。

 少し肌寒い。寒さで目覚めると大きな木の幹の窪みで寝たことを思い出した。

 言葉を話す不思議な猫と出会った時はすでに周りはとても暗く歩き回るのは危険だとでも言うのか、連れてこられたのがこの大きな木だった。

 出会ったばかりの1匹の猫とくっついて寝た。まだこれも夢ではないかと感じていた。

 目を覚ました悠真の目の前には、広大な森林に朝日が差し込んでいる綺麗な情景が目に入った。同時に神社でもない森の中にいる現実に気づく。


「やっぱり夢じゃなかった……それにしても野宿なんて生まれて初めてなのに、この状況下でよく寝れたな」


 足元には黒猫がまだ丸まって寝ていた。何か寝言のような小さい声がする。こうやって見るとちょっと大きな普通の猫にしか見えない。


(この子のおかげかな。猫と寝るなんて何年ぶりだろう)


 小さい頃に飼っていた白い猫のことを思い出す。いつもベッドに来ては布団に潜り込んできては丸くなって寝ていたなと。



 自らを現実に戻し、頭の中を整理する。昨夜聞いた声は『守るべき場所とチカラと100匹の守護眷属を与える』と言って消え、気がつけばここにいた。今も半信半疑だが、彼の隣にいる金色の目をしたしゃべる黒猫がいるため実感が湧いてくる。視線に気付いたようで黒猫も目覚め、悠真をじっと見つめている。


「お、おはよう。君が…僕の守護眷属ってやつ、なのかな?」


 綺麗な毛並みをそっと撫でるとゴロゴロ音が聞こえる。


(あ、この子ボンベイかな)


 明るい場所で気づいたが黒毛の下に虎模様がうっすら見える。黒猫は静かにまばたきし、


「ん……そうにゃ……」


 と眠たそうに言った。


「名前は?」


「クルルにゃ……クルルだ」


 びくっとしたかと思うと、急に伸びをし始めた。


(猫にしては大きいし、がっしりしてる子だな。本当に仲間なら助かるけど)


 でも、寝覚めに後ろ足で耳をかいてる姿は普通の猫と同じで可愛いと思った。


「僕は、悠真。藤堂悠真だよ。えっと、よろしく……で、いいんだよね」


「ああ、悠真よろしく。猫神様のお告げであの場所に行ったんだが、急に現れて驚いたぜ。この近くの村に行けとだけ言われている。行くぞ。」


(あれ、口調がハッキリしてきたし、猫語じゃなくなった)


思わず苦笑が顔に出てしまった。


「え、と猫神様って?」


「猫神様に会ったんじゃないのか?」


「声が聞こえて、ちょっとだけ会話して……気づいたら飛ばされてきたっていう感じで」


「なるほど。その声の主が猫神様だ」


100匹の守護眷属というのは、やはりクルルもその内のひとり、いや猫なんだそうだ。


(ちょっと待って。これから100匹の猫に会って一緒に暮らす!?

 100匹の猫とぞろぞろ歩いたり!?

 猫だらけで寝たり?

 えーーー!?)




ーーー 一時中断です ーーー 




ーーー 悠真のねこ紹介①  ーーー


登場する猫たちは、我が家の猫や近所の野良猫、世界の猫たちからヒントをもらっています。


クルル  猫の種類:ボンベイ

原産国はアメリカ。黒猫とアメリカンショートヘアのミックス。

完全なジェットブラックの短毛で。光を反射して輝くサテンのような光沢がある。毛は非常に柔らかく密集しており、なでると絹のような手触りで気持ちいい!

銅色または金色の大きな瞳が特徴的で、黒い毛色とのコントラストが美しい!

筋肉質で中型サイズなので重量感があルものの、優雅な動きが魅力的!


性格は社交的で甘えん坊。

ボンベイは人懐っこい性格で、飼い主と密接な関係を築くことを好み、膝に乗ったり寄り添ったりするのが大好きです。

賢く好奇心旺盛:

頭が良く、新しい環境やおもちゃにも興味津々。トリックを学ばせたり、インタラクティブなおもちゃを与えたりすると喜びます。

穏やかで落ち着いており、適応力の高い猫。家庭内の環境にすぐ馴染みますよ。


 なんと猫の種類は100種類以上いると言われています。純血種だけでなく、雑種も入れると300種近くもいるように書いてあるサイトもありますよね。そんな多くの猫たちを登場させられるよう物語を作っていけたらいいなと思っております。


--- 管理人と猫 その1 おわり ---


それでは、また次のお話でお会いしましょう!

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