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その蒼き月の夜に

作者: 楠木夢路

夢破れてもがく夜

掌から零れ落ちた希望

小さな自尊心が

また僕を臆病にする


この美しき世界に

これほどまでにも

心がうち震えているというのに

僕は言葉を失くしたまま

僕の手は虚空をつかんだまま


眠れない夜

見上げた夜空に幽けき月


その蒼き月の夜に

僕は深い闇の中にひとりたたずむ

この先長い道の果てに

何が僕を待っているのだろうか


その蒼き月の夜に

月明かりが示す道標

見えない未来に挫けそうな

この僕の心を

どうかこのまま照らしておくれ

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