ダイバーシティだ!
今日は、家でゴロゴロしようと思っていたが、あまりにもやることがないので仕方なく小説書いている松井塾長です。
前回までのあらすじ:金太郎に勝った熊吉こと、まーガッツリ熊なんだが・・・アメリカに向かうことになった。
そこは、マフィアが群雄割拠している状態の無法地帯となるアメリカ。そこへ・・・
プロボクサープロモーター・・・キング・ジョンの元へと訪れていた。
キング・ジョン「・・・・・・・。」
松井塾長「・・・・・・。」
ビリビリと伝わる恐ろしい空気感。さすが、マフィアのボスであり、プロボクサーのプロモーター並み居る不良・マフィア・命がけの死線を何度もくぐり抜けてきた男。そして、何も考えていない松井塾長の気迫がぶつかっていたのだ!!!
・・・・・・・。
・・・・・・・。
ではなくて・・・。
キング・ジョン(心の中)「いやいや、いくらなんでもおかしいだろ。え、こいつなんなんだよ。今まで、ジャンキーや頭のおかしい奴や恐ろしく強いやつ快楽殺人者などいろんなヤバイやつを見てきたが、この東洋人はなんだ。頭おかしいだろ。いや、頭がおかしいとかそういうレベルじゃねぇーだろ。何考えてんのかわかんねーぞ。」
何があったのかというと・・・
松井塾長は、とりあえず世界を目指す熊吉に対して、とりあえず世界といえばボクシングだろう。ということでボクシングのプロモーターを探した。とりあえず、拳銃を向けられた松井塾長は、頭を下げまくって、とりあえず拝み倒して、キング・ジョンの元へとやってきたのである。
松井塾長「お初にお目にかかりましてありがとうございます。お噂はかねがね伺っております。どうか、この熊吉に対してチャンスをお願いします。彼は、世界を制することができる男です。」
熊吉「ペコペコ」
キング・ジョン「(なんで、クマ。)」
キング・ジョン「いや、そのちょっと無理でしょ。」
松井塾長「キング・ジョン。あんた、今のプロモーターの地位にどうしてなったのか思い出してみてくれ!」
キング・ジョン「!?」
松井塾長「あんた、このアメリカという黒人差別という苦境を乗り越えて、プロボクサーのプローモーターの地位になったんだろ!そこまでどんな思い出どんな気持ちでやってきたんだよ!苦しいことしんどいことは一度や二度じゃねーだろ。黒人だからって理由でチャンスすら与えられなかったってのは一度や二度じゃねぇーはずだろ!え、熊吉が東洋人だからって差別するのか?こいつがプロボクサーとして勝てなかったらそれは仕方がねぇ。でもよ、チャンスすら与えられないのはチゲぇーんじゃねーのか!」
キング・ジョン「・・・確かに。」
松井塾長「キング・ジョン。あんた、権力持って金持ってプロボクサーのプロモーターとして有名になって志までなくしちまったのかよ!」
松井塾長「あんたは、信じないかもしれないが、これから先アメリカはダイバーシティというのを重要視する時代になってくる。人種・身分・宗教に関係なく誰もがチャンスを掴める時代になるんだ。てめぇは、そのダイバーシティの先駆者として歴史に名を刻みたくないのか!!!」
キング・ジョン「そんな時代になるのか!確かに俺は、東洋人だからといって、自分がやられて嫌だった差別をしてしまっていたのかもしれない・・・。わかった。」
松井塾長「そうか。ダイバーシティを理解してくれたか!先生は嬉しいぞ!」
・・・・・・・・・・・・・。
キング・ジョン「いやいやいや、人種って熊やん。人種以前の問題やろ。」
ジール「おーちゃんと気がついた。」
松井塾長「いちいち、小さいこと気にすんなよ。」
キング・ジョン「小さくない。全然小さくない。お前、本当に子供にちゃんとした教育してるか?え?お前の思考回路マフィアよりヤバいやろ。この世界線わかってるか?え?例えば、白人の客がいた時に、黒人の店員だから差別されるとかそういうのが世界やで。というか世界の歴史を考えた時に、いろんなところで差別とか偏見ってのがあるよな?わかるか?例え、そういうのが全部クリアーになったとしよう。でもよ!ハンバーガー屋に入って、クマやライオンが、ハンバーガーセットお持ちしましたなんて言われたらどう思う?」
松井塾長「あー、それは確かに、労働基準法とか法律の関係がどうなるのかっていう問題があるよね。」
キング・ジョン「んなことよりもっと心配なこといろいろあるだろ!だいたい何だ。人の言葉しゃべるクマ見た時点で、一大スクープだろ!え!もっとビックリするだろ!それが、何、普通にちょっと毛深い友達連れてきましたみたいなノリなんだよ!」
熊吉「すいません。うちの塾長ネジが2・3本ないんです。」
キング・ジョン「いえいえ。すいませんこちらこそ大声を上げて。ってクマのほうがまともじゃねぇーかよ!」
松井塾長「まぁ、それがダイバーシティってことなんだよ。人間よりもまともなクマもいるし、クマよりもワケワカメな人間もいるって言うことだな。まぁ、小さいこと気にすんなよ。」
キング・ジョン「・・・・。とりあえず、人間にして。人間に!」
松井塾長「自由の国アメリカのくせにうるせぇーぜ。全く。」(お前が自由すぎるのである。)
松井塾長「おい。女神。おい出てこい。」
女神登場
キング・ジョン「へ・・・。」
松井塾長「なんかこーう。とりあえず物語の都合上、話が全く進まないからこ~う熊吉を人間にしといて。」
女神「は。わかりましたが・・・。金太郎ってこういう話でしたっけ?」
松井塾長「ごちゃごちゃうるせぇーな。今、熊吉は世界を目指す・世界といえば具志堅さん・具志堅さんといえばボクシング。それくらいわかれよ。」
ジール「松井塾長!熊吉はヘビー級なのでマイク・タイソンさんとかモハメド・アリさんとかじゃないですか?」(ツッコムところはそこじゃない!)
松井塾長「確かに!」(いやいや笑)
キング・ジョン「(こいつは何なんだ・・・。マフィアの下っ端には敬語。マフィアのボスにはタメ口。女神には、上からしゃべるこいつは何なんだ?)」
女神「チェンジ」
熊吉は無事(?)人間に変化する。
松井塾長「これでいいだろ。」
キング・ジョン「あーとりあえず・・・東洋人のプロボクサーは前例がないけど・・・まぁ、そこらへんは、こっちでなんとかするわ。」
松井塾長「ありがとう。この恩は忘れるまで忘れないぜ!」
キング・ジョン「(こいつ謙虚なのか偉そうなのか全くわからん・・・)一つ聞いていいか?」
松井塾長「何ですか?」
キング・ジョン「そのダイバー・・・なんとかってあるじゃん。」
松井塾長「ダイバーシティか?」
キング・ジョン「そのこの世界は、将来ダイバーシティっていうので、身分や人種で差別されないでどんな生まれでも自由に努力できたりチャンスをつかめる時代が来るのか?」
松井塾長「知らん!」
キング・ジョン「・・・・・。(お前が言ったんだろ・・・)」
松井塾長「時代が来るんじゃなくて、来させるんだよ!生きてる間やれるだけのことをやれるだけの力でやる。それだけだ。後悔は死んだ後にする。じゃーな。早速練習だ熊吉。ヘビー級チャンピオンだ!」
熊吉「うっす。」
ガチャ
キング・ジョン「・・・・・。」
キング・ジョン「時代は来るんじゃなくて・・・来させるか・・・。後悔は死んだ後にする・・・。か・・・。」
キング・ジョン「俺は、世界一のボクシングプロモーターキング・ジョンだ!!!やってやれねぇーことは何もねぇー。」(松井病が無事伝染したようである・・・。)