熊と出会う松井塾長
女神様「えーと次の世界はと・・・」
松井塾長「なんでもござれ。ちゃんと童話の世界を元に戻していく作業をするから!」
ジール「どの辺が?松井ワールドに染めていってるの間違いではないですか?」
女神様「次の世界は、金太郎ですね。」
松井塾長「どーんと泥舟に乗ったつもりで、安心しろい。」
ジール「沈んじゃうだろうが!!!」
女神様「それでは、行きます。ワールドワープ。」
ナレーション
むかーし、むかーしあるところに、熊が住んでいました。
ジール「ちょ。チョット待って?え、熊がメイン。チョット待って?」
サーバーの管理者・鈴木さん。「すいません。サーバーが部分部分故障してしまっているので、その、そちら側で何とかしていただけるとありがたいです。できる限りのサポートはしますので・・・」
松井塾長「任せろ。」
ジール「・・・不安しかねぇーよ。」
むかーしむかーしあるところに、熊が住んでいました。
その熊は、メソメソ泣いていました。すると、そこへ松井塾長とジールがやってきました。
松井塾長「おい!熊。何を泣いているんだ!元気を出せ!悩んでいるんだったら、松井先生以外の信用できる大人に相談するといいよ。」
ジール「いや、そこはお前が聞けよ!」
熊「あのーそのーおで、熊なんです。」
松井塾長「あー熊だ間違いない。」
熊「でも、三年後金太郎っていう力自慢と相撲対決をしなければならないんです・・・。俺、相撲とかしたことなくて、それに、俺、熊じゃないですか。凶暴なこととかそういうのが嫌なんです。」
ジール「・・・ツッコミどころ満載だ・・・。」
松井塾長「なに!お前、戦うことが決まっているのに、メソメソ泣いているだけだっていうのか?」
熊「だって、相手は金太郎で主人公補正かかっているんですよ!勝てるわけないじゃないですか!」
松井塾長「やってみなければわからんだろ!」
熊「そんな事、言われても・・・僕は、こうもっと平和な人生がいいというか人間だもの」
ジール「・・・お前、熊だろ!」
松井塾長「おい。熊!てめぇ、そのまま、適当にミツバチの作ったはちみつをねぶったり、適当にサケを食うだけの人生がいいのか?あーん!いいか、人間っていうのはな、負けることが問題なんじゃない。逃げることも問題ないんじゃない。だがなー人間がやってはいけないことは、2つある。自分を信じないこと。そして、やる前から諦めることだ!」
ジール「・・・だから、熊です。」
松井塾長「そのまま泣いて、ただ、何も準備せず、ぼーっと生きてただ金太郎に負けるのか?それとも、不可能と思われることに挑戦して、勝ちを目指すのか?どっちが、今後の人生にとって、大事になるかぐらいわからんのか。俺が力を貸してやる。例え、金太郎だかだれだか知らんが、お前と同じ人間!体力も脳みそも能力もそうたいしてお前と変わらんだろうが!」
ジール「くどいようですが・・・熊です。」
熊「・・・・俺やる!やれる気がしてきた!人間努力すれば誰でもできる!」
ジール「なんで?どうしてそうなった?」
松井塾長「そうだその心意気だ!!!」
とまぁ、こんな感じである。ということで、松井塾長の適当な思いつきで・・・
松井塾長「とりあえずは、まずは基礎訓練だ。基礎体力を向上させなければ、話にならん。」
熊「おう。」
というわけで地獄の松井塾長の意味不明な特訓がはじまった。朝早くに起きて夜遅くまで続くというこの地獄の特訓が始まる。が、当然、熊は音を上げる・・・。
熊「もう、無理。」
松井塾長「みんな誰しも初めはそんなもんだ。人間だから仕方がない。」
ジール「・・・人間ってなんだろう???」
縄跳び1000回。
熊「うおーーーー。」
腹筋千回。
熊「うおおお。」
松井塾長「気合出せーーーこらーーー。」
こうして、1ヶ月が経ったときのことだった。
松井塾長「熊よ。よくここまで1ヶ月間とはいえ、がんばってきた。俺は、嬉しいぞ。」
熊「ありがとうございます。」
松井塾長「熊よ。一ヶ月間がんばったお前に、褒美をやろう!」
熊「ありがとうございます。」
松井塾長「三年後、この立派な大木をぶっ倒せるように名付けよう。」
熊「マジっすか・・・。」
松井塾長「木下藤吉郎熊吉。(きのしたとうきちろうくまよし)」
ジール「(うわうわうわうわ)」
熊「木下藤吉郎熊吉!!!良い名だ!!!」
ジール「(え、良いの?それで良いの?)」
こうして、木下藤吉郎熊吉は、さらに練習に練習に練習に練習に励んでいった。
松井塾長「ところで、何も考えないで、見切り発車してしまったんだがよ・・・熊吉に誰が、相撲を教えるんだ?」
木下藤吉郎熊吉「え!松井さん相撲やったことないんですか?相撲に対してのスーパープロフェッショナルじゃないんですか?というかあんな化け物じみたスタミナなのに・・・」
松井塾長「あほか!俺は、スポーツ全般嫌いだよ。というか、相撲なんかやったことねぇーよ。」
木下藤吉郎熊吉「え、じゃあどうするんですか?」
松井塾長「とりあえず、相撲の専門家探すか。」
ジール「マジでノープランだったんですね。」
松井塾長「あーノープラン。」
松井塾長「あーそうだ。良いこと思いついた。」
ジール「(どうせまた、ろくでもないことだ・・・)」
松井塾長「おい。女神。フローラ!!!出ろ。俺だ。」
女神様「なんですかこんな遅くに、今コッチ午前三時ですよ。」
松井塾長「ごちゃごちゃうるせぇーんだよ。俺を物語にワープできるってことは、他の人もこっちにワープすることはできるか?」
女神様「・・・えーそれは、まぁ可能ですが・・・誰をワープするんですか?」
松井塾長「らいでん ためえもん」
熊吉「らいでん ためえもん?」
ジール「らいでん ためえもん?誰だそれ?」
女神様「あ、いましたね。ワープ。」
雷電「え、なになに?何が起こった?え、どういうこと君ら誰?」
雷電爲右エ門:江戸時代最強の力士。将来、規格外すぎる化け物力士になる予定。ちなみにこの頃は、まだ、規格外の化け物力士になる前の段階。
雷電「うおーーー熊・・・化け物・・・」
熊吉「うおーーー化け物ーーー」
松井塾長「おちつけ!お前ら。ちょっとしたことで一々騒ぐな。」
雷電「いやいや。いきなり起きたら、熊いたら、え、熊ってなるやろ。てか、お前誰よ?」
松井塾長「松井健太だ!」
雷電「あーそうですか。っていやいやいやいやいろいろおかしいやろ!」
松井塾長「わかった。確かに。いきなり過ぎて、大変だろう。じゃあわかりやすく説明しよう。今、金太郎と三年後に戦う奴がいる。そこで、俺達はどうしても勝たせたい。そこで、手段は選べん。そこで、雷電さん。この松井たっての願いだ。熊吉を男にしてやってほしい。」
雷電「いやいや、省略しすぎ。いくらなんでも省略しすぎ。まぁ、100歩譲って、相撲に勝ちたいから稽古をつけてくれ。まぁ、わかる。」
松井塾長「だろ!」
雷電「人間ならな!熊って何やねん熊って!」
松井塾長「一々細かいやつやな!ちょっと毛深いだけやろ!熊も人間もようにたもんやろ!その辺はダイバーシティでなんとかせいよ!」
ジール「ならねぇーよ!」
というわけで、ジールがことの一部始終を話しすることになった。
雷電「なるほど。」
松井塾長「熊吉!お前からもお願いせんかい!おめぇーのためだろうが!」
熊吉「あのーー。俺は昔から泣き虫で、ひ弱で臆病で、いつも辛いことから逃げ出すような人間でした。でも、松井さんに出会って変わったんです。どんなときでもどんな状態でもやる前から、あきらめちゃーいけない。可能性がある限り戦うのが人間なんです!だから!俺を、最強の力士にしてください。お願いします。」
雷電「感動した!俺で良ければ、全力で応援するぜ!」
松井塾長「人間は、才能じゃない!努力・根性・勇気。ワンチームで頑張ろう!」
雷電・熊吉「おー俺達ならやれる気がしてきたーーー!」
ジール「・・・・・だ・か・ら、熊だろ!!!」