スキー
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冬、私は志賀高原スキー場にスキーをしに来た。
家を真夜中に出発した。重いリュックを背負い、その横に愛用のスキー板を付け、ひたすら頂上を目指した。
山の頂上から、朝日の中を一気に下まで滑るつもりだ。
誰もいない深雪の斜面を滑る。そのことを思うだけでもワクワクしてくる。
雪を踏みしめて山を登る足取りも軽やかだ。
そうして、太陽が登る前に私は頂上についた。予想通り辺りには誰一人いなかった。
リュックから板を外し、滑る用意をした。
雪の積もったベンチ、私は雪を払って座った。
「ふぅ....」と、思わず声が出てしまった。
そして、リュックから水筒を取り出した。この中に、温めておいた麦茶が入っているのだ。
出発前に思い出してよかった。
あたりはよほど寒かったのだろう。寒い日の風呂場のようなくらい湯気が出ていた。
「寒い場所で飲む温かい麦茶は最高だ!」
こうしているうちに当たりが明るくなってきた。
やがて....太陽が顔を出した。いい天気だ。絶好のスキー日和だ。
私は、太陽に向かって一気に滑り始めた。後ろに自分が舞い上げた粉雪で今の勢いがわかる。
「くぅ〜っ!だめだぁぁぁっ!スキーをしている自分を思い浮かべても暑すぎて寝られないっ!」
今日も熱帯夜。
オチはこれしか思いつかなかったのですみません。オチが、季節外れなんですよね....