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12話 SS

 私はすぐに片付け終わり、イオリの手伝いに入る。


「ありがと!」


 どこに何を入れるか、すごい考えていたのか、全然進んでいない。


 片付けをしてから十分が立った、ようやく終わり、再びベッドでゆっくりしている。


「お腹すいたね」

「だねー」


 陽はしっかり沈んでいる。イオリがお腹を押さえながら言った、するとノックが聞こえた。


「ご飯かな?」


 イオリは楽しそうに扉を見つける、いい匂いが漂ってくる。


「ご飯お持ちしました」


 待ってました! と言わんばかりに口からよだれが。


(イオリすごいお腹空いてるんだ)


 ベッドにテーブルを置いて、そこにお皿を置く。


「病院みたいだね」


 イオリは入院したことないのか、納得していない。


「そうなの?」

「病院で食事する時、こんな風にするんだよ」


 何を妄想しているのか上を見てニタニタとしている。


「では、失礼します」


 警備の人が出るとすぐに箸を持ち食事を開始する。

 すごい美味しそうに食べる、お母さんから見ればすごい嬉しい食べっぷりだ。


「美味しいよ! ヴイちゃんも食べよ!」


 私は合掌をしお箸を持ち食べ始める。


---


 食事の後片付けも警備の人がやってきて、片付けてくれた、食事はとても美味しかった。


「食べたら眠たくなるね」

「だね」


 私は眠たくて、もう目がしまっている。

 すると何かを思いついたのか、体を起こし、手を握りしめた。


「ご飯の後寝たら、太るんだった!」


 学校のイオリはとても頼もしいが、今のイオリはイオリっぽくない。


「気にしない気にしない」


 家でもいつもご飯食べてベッドに横になると、すぐ眠くなり、寝てしまう。

 そのまま意識が遠くなっていく。


「......」


 少し無言が続き、イオリが私の方を見る。


「おーい、ヴイちゃん! おーい」


 その呼びかけに、ゆっくりと目を開けた。


「寝ちゃダメだよ!」

「寝てないよ」

「明らかに寝てたよ!」


 家にいる時と同じ会話が繰り広げられた、そのまま再び意識が飛んで行きそうになる、すると何処からか声が聞こえる。


(だれか、だれかいないか?)


 最初は気のせいだと思い、気にしなかったが、明らか聞こえる、私は一度イオリの方を見つめると、イオリは首を傾げている。


(私にしか聞こえてないの?)


「どうしたの?」


 まだ気のせいだと思い、何もないことを告げる。


「いや、何もないよ!」


(だれか、学園の生徒)


 確実になった、私は体を起こし、部屋の窓のカーテンを退けて、外を見る、その姿に不思議に思った、イオリが恐る恐る外を見る。


「何見てるの?」


 イオリには聞こえていないらしい。


「聞こえないの?」


 何も言わず首を縦に振る。


「なんかね、誰かいないか? みたいな声が聞こえてね」


 ベッドに戻り横になったイオリがクスクスと笑う。


「空耳だよ、きっと」

「そうなら、いいんだけど」


 私もベッドに戻り横になり携帯を触る、するとまた聞こえた。


(光? 中途半端な建物)


 もしかしたら、と思い、起き上がると先にイオリが窓を見て何かに気づいていた。


「あれ、だれ?」


 窓に近づき、確認する、誰かがよろよろと歩いているのはわかるが、きっちりと姿が見えない。


「ほんとだ、もしかしてイオリ聞こえた?」

「聞こえた」


 こちらに気づいたのか、よろよろとこちらに向かってきている。

 イオリは焦った様子で今にも走り出しそうだった。


「どうする? 先生呼ぶ?」


 すると再び聞こえた。


(待て、俺は、SSクラスの生徒だ)

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