9話
いつも通り町には入ろうとすると門番に止められた。
「おいそんな血だらけで大丈夫か」前は素通りしたのに何故今日は止められたのだろう。
「あ、大丈夫です」俺は答えた。
そんな一悶着はあったものの無事に町に入ることが出来た。
それから俺は一旦宿に帰り水を貰って身体を拭いた。
血を拭き終わり俺はギルドへ足を運んだ。
ギルドに入るといつもの受け付け嬢と目が合う。
「森の中大丈夫でしたか」森での事を聞かれる。
「特に大変な事は無かったですよゴブリンキングには会いましたけど」俺はさも当然の様にゴブリンキングの事を言う。
「え!ゴブリンキングに会ったんですか!」
「はい強かったですよ」俺は正直に答えた。
「ゴブリンキング討伐したんですか!」なんでこんなに興奮しているのだろう。
「そんなに凄いことなんですか?」俺は聞いた。
「ゴブリンキングはBランク冒険者パーティーがなんとか勝てるレベルの強敵ですよ」
(あいつそんなに強かったのか)そう思いながら尋ねた。
「じゃあもし町に襲ってきたらどうするんですか」
「ダンジョンに潜っている高ランク冒険者を呼びます、冒険者が来るまではひたすら耐えます」
(やっぱりあるのかダンジョン)
「それは大変ですね」俺は適当に答えた。ダンジョンの事が気になっていたからだ。
「それにしてもダンジョンってあるんですね」俺は今一番気になっている事を聞いた。
「はいありますよ。でも罠なんかもあって何が起きるかわからないのでオススメしませんよ。
でもゴブリンキングを倒せるなら大丈夫かも知れませんね」ゴブリンキングを倒せるなら大丈夫らしい。
「ありがとうございます」これで次の目標が決まった。
(ダンジョン攻略だ!)俺は新しい目標が決まっり喜びながら宿に帰った。
宿に帰り気づいた事がある。
(報酬もらい忘れたしかもダンジョンの場所も聞いてない)だが俺はダンジョンへでの楽しみを考えながら眠った。