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プロローグ

少し前に思いついたネタを投稿します。

ストックがないため、亀更新になるかもしれないです。

やぁ、いらっしゃい。

よくきたね。

いや、よくこれたね、この電脳科に。


え?なんでこんなわかりにくい裏路地で開院してるのか、だって?

そりゃぁキミ、電脳化なんてものを扱っているからだよ。

キミだって知っているだろ?電脳化というのは世間一般的には禁止された技術だと。

それなのに白昼堂々わかり易い場所で客を呼び込む訳にはいかないじゃないか。

納得したかい?

それじゃあ、診察を始めようか。



まずはじめに、ちょっとした質問だ。 

キミは「電脳化」と聞いて、どんなものを思い浮かべる?


ふむ、要約すると「脳にチップを埋め込み、人間を超えた能力を手に入れる。」ということだね。

うーん、ちょっとだけ誤解しているね。

じゃあ、少し誤解しているキミにざっくりと説明してあげよう。


電脳化っていうのはね、物理的なチップを脳に埋め込むというところに関しては間違っていないんだ。

でも、そのチップは人間の能力を後押しするもので、決してどこかのネットワークに接続できるようになったり、人間離れした知覚の加速が出来るようになるわけじゃない。

じゃあどんなものかというと、脳のある部分に埋め込んで、絶えず脳組織に刺激を与えるものなんだ。

このチップを使うことで脳で自分の強化したい能力を鍛えることが出来るようになるんだ。

たとえば記憶力だったりすると、海馬という部位にこのごく微小なチップを埋め込む。

そうすると、覚えたことをすぐに思い出せるようになったり、運がいいと一度見ただけで記憶することが出来るようになるかもしれない。


え?瞬間記憶なんて人間離れしているって?

いやいや、これはれっきとした人間の能力だよ。

サヴァン症候群を知っているかい?

サヴァン症候群の人っていうのは知的障害を患って居るんだけど、ある部分において普通の人では考えられないような能力を持つ人のことさ。

代表的な所で「瞬間記憶」、「並外れた暗算」かな。

そもそもこの電脳化技術というのは人工的にサヴァン症候群の人達の持つ能力を再現しようとしたところから研究がスタートしたんだ。

でもまぁ、結局は完全にはうまくいかなかったんだけどね。


ちょっと脱線しちゃったね。

要は電脳化ってのはそんなに便利なものじゃないんだ。

でも、技術そのものは結構確立されていてね、どの部位にどんなチップを埋め込めばいいのかというのはかなりわかっているんだ。

キミは「脳地図」というのを聞いたことがあるかい?


まぁ、知らないのも無理はない。

脳地図っていうのは、名前の通り脳の地図だよ。

どの部分がどんな役割を担っているかということが分類分けされているんだ。

この脳地図、実は昔からあったんだけど20年ほど前に提唱された脳地図がやたらと正確でね。

脳のこの部位にはこの機能があるんじゃないかということをかなり詳細に記述してくれているんだ。

この脳地図のおかげで、電脳化技術が一気に進歩したといっても過言じゃない。

じゃあ、電脳化まわりの話はこのへんでいいかな。

そろそろ本題に入らせてもらうよ。

キミは一体どこを強化したいんだい?


ふむふむ、その前に手術の流れが知りたいと。

キミは変わってるな。

まぁいいや、僕は患者さんの意見を聞いてどの部位にチップを埋めるかを決める。

そして、患者さんの頭を開いて、実際に手術をする。

まぁ、ざっくり行ってしまえばこんなトコロかな。他には何かあるかい?


他の人がどんな手術を受けたかって?

じゃあ、個人の名前が特定できないような感じで紹介していこうか。

ちょっとカルテを取ってくるから待っていてくれるかい?


ちょっと変わった書き方で進めようかと思います。

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