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QWERTY  作者: 萬
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「今までの登場人物」

鈴木先生:鈴木研のボス

兵藤:鈴木研所属 修士1年。

木村:鈴木研所属 修士1年。


鈴木研:

准教授1名、助教1名、修士2年3名、修士1年2名で構成。

上の空のままのミーティング。


先輩たちは学会に投稿予定のネタを順々に言っていた。

それに対して、鈴木先生は1つ1つ問題点を指摘していく。


私達は、自分の研究に対して1番理解しているはずである。

だから、穴も1番にわかっているはず。


しかし、鈴木先生は我々の研究に対する理解の上を軽くいってしまう。

1を聞いて、10を知るというのはこういう先生のことを言うのだろうと思う。

いや、そんな1が10とか量の問題でもないのだろう。



そんなことを考えていたら、先輩たちの発表は終わり、木村の番になった。

「最近、Twitterで色々とチェックしていたら良いネタが思いついたので、次回の研究ネタにしたいと思っています。」


そして木村は続けて言った。

「どういうネタかというと・・」

「140文字という制限や友だちと話しているような感覚もあることから、発言には特定のコミュニティで使われているような単語がよく出ます。」

「その特性をいかして、自動的にコミュニティを形成させたいと思います。」


鈴木先生はそれを聞いて、笑顔で

「面白そうだね。 ただ、1つの単語だけではコミュニティを形成というのは厳しいよね。 コンテキストも考慮したら面白いかもしれないね。」

と答えた。


鈴木先生はどうしたらいいのかという考えはあるのだろうが、決して最初にその考えは言わない。

学生が試行錯誤し、色々と結果を見せると、そこから先の道を色々と教えてくれる。



前回発表したこともあり、今回私は発表しなかった。

だからこそ、先生は最初に「なぜランプがならなかったのか」という問いを出したのだと思う。

まさに来週までの課題と言えるのだろう。



ミーティングが終わり、木村と研究室の自席に戻る。

私は、木村に気になっていたことを尋ねた。


「なぁ、今日発表したやつって何で思いついた? Twitterをチェックして思いついたとか言ってたけど。」


木村はにやりとして答えた。


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