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QWERTY  作者: 萬
3/5

大学院入学から数カ月後。

寮に住んでいる私は研究室まで徒歩5分もかからない。

だから寝るのは体力の限界が来た時だし、起きるのは体力が回復した時。


今日もいつものように朝4時に寮に帰ってきて床についた。



数時間後。


「ブルブルブル」

「ブルブルブル」


私は、枕元にある携帯を手に取り誰からかも確認せず電話に出た。

「あー 兵藤? 寝てた?」


研究室の同期の木村からの電話だった。

木村は約0.1tの巨漢の男で、私と同じで鈴木先生目当てでこの大学院に入った男だ。


「寝てたよ。 何か用?」と尋ねると、

「ご飯食べない? もうお昼だし」といつものようにご飯の誘いだった。


時計を見てみると、12時。

どうやらいつもより長く寝てしまっていたらしい。


30分後に研究室で落ち合うことを約束し、ベッドから降りて出かける準備をした。

研究室に行ってみると、木村は自分の座席に座って、いつものようにTwitterを見ていた。


なんでも、面白いツイートを見つけるのが趣味らしい。

この趣味も研究と結びつけて国際会議で発表してるんだから、大したものだとは思う。


「あぁ、兵藤。 ご飯いこう。」


いつものように、我々は学内にあるお店に向かった。

私が食べるのはいつも決まっているかのように日替わり定食。

木村は、定番のカツカレー。


「そういえば、木村。 今日研究室のミーティングあるでしょ。 何かネタ用意した?」

と、今日のミーティングについて話しながら食事をした。


週に1回あるミーティングでは今やっている研究についてや、最新の研究動向を発表している。

研究室には、先生以外に助教が1人、修士2年の先輩が3人、そして我々2人の合計7人がいる。

まだ研究室ができて2年なので、博士課程の人はいないから人もそんなに多くない。



木村は、すこし「んー」と悩んでいるようにしながら、

「さっきさ。 Twitter見てたら面白いネタを見つけたんだよね。

それについて発表しようかなーって思ってる」と答えた。



それから軽い雑談をし、午後からのミーティングのために研究室に戻った。



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