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新連載!『異世界スライムくん、現代で“おもちゃ”として売られる』  作者: 深森あい


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第1話 生産ラインの上で

お読みいただきありがとうございます。

本作は 3話同時公開でスタートしています!

気軽に読める作品ですので、どうぞ続きもお楽しみください!

規則正しい機械音が響く。

 金属のアームが上下に動き、無数の光が瞬く。

 その流れの中に、我はいた。


「粘度チェック、良し」

「発色、良し」


 白衣を纏った人間どもが、冷淡に声を発しながら我を掬い上げる。

 器具に絡め取られ、まるで饅頭でも検分するかのように持ち上げられる。


「……何をしておる? 我は魔王様の眷属ぞ?」


 抗議も虚しく、我はぷちゅりと透明な器へと押し込められた。

 ぱちん、と蓋が閉じられ、外界との境界が隔てられる。

 直後、我の身体に冷たき紙片が貼り付けられる。


 ――特価298円。


「……二百九十八円、だと?」


 理解できてしまった。

 その意味を、当たり前のように。


 しかし納得はできぬ。

 我の命が、たったの二百九十八円に値付けされるなど――。


 コンベアは止まらず、我は次の工程へ。

 ガコン、と段ボールの中に放り込まれる。

 暗闇。押し込められた無数の“仲間”は、ただ粘りを揺らすだけ。

 我以外に意識を持つものはいない。


 やがて封が閉じられ、光が奪われる。

 車輪の回転音。振動。

 我を詰め込んだ箱は、見知らぬ街へと運ばれていった。


 魔王様……。

 これは一体、いかなる使命なのですか?

 我は今、“おもちゃ”として売られる道を歩まされております――。



---

第2話も同時公開中ですので、そのままお読みいただければ嬉しいです。

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