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(9)次々と起きる難問題!


「どうすればいいの? こうしている間も、子どもたちは犠牲になっているわけだし、アメリカ国内には超小型核爆弾がどこかにしかけられている。

不法移民も毎日国境を越えてやってくる。小売店は襲撃され商品が盗みだされている。

この国は、いったい、どうなってしまったの?」

イヴァンカは、両手を広げたあと「オー、マイ、ゴッ」といって首をふった。


「不法移民のなかにはテロリストもいますし、他国の退役軍人らもまじっています。

アメリカ国内は、非常に危険な状態です」

フリン将軍がそう言ってトランプに鋭い視線を向けた。


「世界同時緊急放送(EBS)で奴らの悪事を世界中に暴露すべきです。

そして戒厳令を敷いて軍隊を動かしましょう」

フリン将軍は重ねて言った。


EBSとは、テレビ、ラジオ、インターネット、スマホSNSなど、すべての通信を遮断して、こちらの情報を流すシステムのことだ。


「テキサスで大火災が発生しました」

女性補佐官は、そう言い、リモコンを操作して大型モニターの画面を切り替えた。


モニターには、養豚場の上空からレーザー光線のようなものが降りてきて、豚舎が焼かれていく映像があらわれ、そこにいる全員が「おう!」と感嘆を漏らした。


「これは、指向性エネルギー兵器ですね。

詳しくは分析してみなければわかりませんが、光線の色と、太さ、威力などを見る限り、ハワイの大火災に使われたものと同じと考えられます」

その後、シリウス星人が科学者としての見解をとうとうと述べた。


シリウス星人の説明を聞きながら、イヴァンカは『いったい、この国はどうなるんだろう?』と暗い気持ちになるのだった。


シリウス星人の説明が終わると、しばらく沈黙が続いたあと、

トランプが重い口を開いた。


「EBSの準備をしてくれ!」


すると、そのとき、プレアデス星人が手をあげて言った。

「ちょっと、待ってください。

いま、非常に重要なテレパシーを受け取りました」



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ESN大賞6
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