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前編

「アーロンがいなくなった」

「はい?」


 王であるお父様の私室で告げられる、衝撃の事実。

 二人っきりの時点で、なにかイヤな予感はしていたけれど。

『探さないでください』というアーロンの筆跡の手紙をぺらりと見せられた私は、めまいを起こしそうなんですが。


「マリルーよ、今日から双子の妹であるお前がアーロンの代わりとなるのだ」

「はいぃぃいい?」


 あらいけない。私ったら王女なのに、はしたない声をあげてしまったわ。

 でも仕方ないでしょう?

 双子の兄のアーロンがいなくなっただけでなく、私にアーロンの代わりをしろだなんて!

 お父様もなにを考えているの!


「お父様、では私の代わりはどうなさいますの?」

「うーむ……アーロンが戻ってくるかわからんしな。身代わりを立ててお前の婚約者にも不審に思われては困る。〝マリルー〟は流行り病で隔離したことにしてこう」

「勝手すぎますわ、お父様!」

「うむ、すまん!」


 いえ、お父様のお気持ちもわからなくはありませんが!

 私とアーロンはそっくりだから、身代わりも務まると思いますけれども!?


「……あら? それでは私は、婚約者と結婚しなくてもいいということですの?」

「そうだな、アーロンが帰ってこなければそのまま身代わりを続けてもらわんといかんし、婚約は白紙に戻すしかないだろう」


 や………



 ……………




 やっほーー!! やったわーー、婚約は白紙よ!!

 あらやだ、私ったらはしたない。

 でもこれが喜ばずにいられますか!

 私の婚約者は血筋は良いけれども、ねっとりとした視線が気持ち悪いヒョロガリ男。

 あの目で見られるたびにゾクリとするのよね。血筋と立場に物を言わせて、下働きの子に手を出しては泣かせているという話も聞いたことがあるし……。

 そんな婚約者よりも、私はアーロンの護衛騎士であるダリオの方が好きなの!

 あのヒョロガリ男との婚約を解消できて、ダリオに護衛されるなら悪い話じゃないわ!!


「いいわ、お父様。私がアーロンの代わりとなります!」

「おお、引き受けてくれるか! アーロンが戻らなかった時には王位継承権は理由をつけてビクトルに譲渡するから、それまでの間しっかり頼むぞ!」


 ビクトルは私たちの弟。まだ三歳だから、大きくなるまではアーロンの存在は必要ね。そうでなければ、お父様もこんな無茶は言わなかったと思うわ。

 まぁ利のある話だったし、こうして私はアーロンの身代わりとなったの。

 髪を切ってアーロンの服を身につけると、本当に男にしか見えないわねぇ、私。

 これからは立ち居振る舞いもちゃんと男らしくしなくっちゃ。

 そう思っていた時、こんこんとアーロンの部屋のノックがなった。


「アーロン様、ダリオです。少しよろしいでしょうか」


 早速ダリオがやってきたわ!

 どうしよう、胸がドキドキしちゃう。

 入室の許可をすると、ダリオが入ってきた。

 ああ、深い海色の瞳にアッシュブラウンのキレイな髪。すっと背が高くて細身に見えるけど、がっしりとした腕が彼の筋肉量を物語っているわ。はぁ、うっとり。


「……アーロン様?」

「っは! え、えっと、どうしたの……いや、どうしたんだ、ダリオ」


 ああ、つい見惚れてしまっていたわ! しっかりしなくちゃ!


「結局、戻ってこられたのですね。それで良かったのですか?」


 ……ん? どういうことかしら。

 戻ってきたっていうことは……アーロンが出ていくのを、ダリオは見ていたってこと?

 アーロンは昨夜のうちに出て行ったようだってお父様が言っていたんだけど……もしかして、それを手助けしたのはダリオ? どうして?


「俺は、アーロン様のお気持ちをわかっているつもりです。ペネロペ様はお美しく聡明な方ではありますが、裏では気に入らぬものを徹底的に叩き潰す容赦のない恐ろしいお方。お優しいアーロン様のご心痛たるや、計り知れません」


 え、アーロンの婚約者のペネロペが? たしかにちょっと迫力はあるけど、とっても美人でサバサバしているように見えたていたわ。まさか裏で色々しているだなんて、知らなかった。


「ここにいては、あのペネロペ様と結婚しなくてはならないのですよ。ノエリア様とのことはもうよろしいんですか?」


 ノエリア? 誰だったかしら……

 あ、そうそう、いつだったかダンスパーティーに来ていた女の子だわ。空気のような子だったわね。

 パルラモン侯爵の娘だけど、確か連れ子再婚で血は繋がっていなかった気が。

 そういえば、ペネロペもパルラモン侯爵の娘よね? あ、姉妹!?


「ノエリアの姉って、ペネロペだったよな?」

「は? 今さらなにをおっしゃっているんですか」


 ああ、あきれたようなダリオの声も素敵!

 っていうか、やっぱり二人は姉妹だったのね。

 ペネロペは何人か姉妹がいたように思ったけど、確かノエリアだけ血の繋がりがなかったはず。


「ノエリア様は血の繋がらない姉たちにこき使われて、『灰かぶり』とまで言われていたそうで」


 まぁ、そんなひどいことを?


「アーロン様は何度もペネロペ様に注意されていましたが、ノエリア様への風当たりは強くなるばかり。決定的な証拠はなく、証言はノエリア様のみのため、ペネロペ様はノエリア様の自作自演だと言い張る始末。婚約解消をチラつかせようものなら、『ノエリアは不慮の事故でいなくなるかもわかりませんわね?』と脅してくる。もう駆け落ちするしかないと、昨夜決行されたのではありませんか……!」


 ぜんっぜん知らなかったわ。

 どうしてアーロンがいなくなったのか疑問だったけれど、駆け落ちだったなんて!

 理由がわかったのはいいけれど、どうやって誤魔化そうかしら。

 どうしようか悩んでいると、ダリオがずずいと寄ってくる。


「戻ってこられたということは、ペネロペ様と結婚することに決めたと……そう思ってよろしいんですね?」


 それはイヤだわ。ペネロペがそんな性悪だとは知らなかったし、なにより私は女なのよ。

 ペネロペと結婚なんてとんでもない!


「ペネロペとは結婚しない。婚約は破棄したい!」

「アーロン様?!」


 うふ、慌てたダリオの顔も素敵ね。あら、今度は眉が垂れ下がってしまったわ。


「お気持ちはわかりますが、破棄をすればノエリア様にどんな危害が加えられるか……」

「それなら大丈夫だ。ノエリアは昨夜、安全なところへ移動させたからな」


 アーロンがノエリアと駆け落ちしたなら、もうノエリアは家にはいないはず。危害なんて加えさせられないもの。こう言っても問題ないわよね?

 あら、でもアーロンは納得していなさそう。


「ノエリア様を? どこへですか?」

「えーっと、それは……ひ、秘密だ。どこで漏れるかわからないからな」

「……アーロン様は、俺を信用してくれていないんですか?」


 うっ! ダリオの悲しそうな顔、それもまたいいわ! 癖になりそう!

 ……じゃなくて。

 そんな顔をさせて申し訳ないわ……ごめんね、ダリオ。でも言えないのよ……だって、私もノエリアがどこにいるか知らないもの!


「き、気になるならパルラモン侯爵の家に行って確かめてくるといい。ノエリアはいないはずだ。見つかっていないということは、安全なところにいるという証拠になるだろう」

「……わかりました、確かめてきます」


 ダリオはそう言って部屋を出て行った。

 そのあと戻ってきたダリオの話では、ノエリアは昨晩から見当たらなかったそう。

 なのに侯爵家は慌てもせずに、いたって普通に過ごしていたのだとか。

 それだけノエリアはいてもいなくてもいい存在だったってことよね。彼女のお母様もご病気でお会いしたこともないわ。ノエリアはあの家できっと針のむしろだったのでしょう。

 アーロンがそんなノエリアをいじめているペネロペと結婚したくないって思うのも、助けたい気持ちに駆られるのも、無理はないわね。


「じゃあ、ペネロペとは婚約破棄をしなくてはいけないな」

「アーロン様……どうなさるおつもりですか?」

「ふふっ」


 困惑顔のダリオも素敵ね。ついクスクスと笑ってしまうわ。


「今日のアーロン様は、いつもより楽しそうなので心配しておりませんよ。ただお考えがあるなら、俺にも共有してください。絶対に俺はあなたを裏切りませんから」


 まぁアーロンったら、いつもこんなことをダリオに言われているの? ずるい、ずるいわ!

 私も言われたい!


「それに俺は、アーロン様に常に脅されているんですから、裏切れるわけがないでしょう?」


 え……脅しているですって?

 アーロンが、ダリオを?!


「脅し……って……」

「ほら、いつものアレです」

「アレ?」


 なんなの、アレって! 気になって仕方ないわ!

 ダリオをじっと見ていると、彼は口を尖らせて私から目を逸らした。


「俺が、アーロン様の妹君であるマリルー様を好きだってことですよ。さんざんからかって、『いうこと聞いてくれないと妹にバラすよ』って脅してくるじゃないですか」


 ……え?

 今、私の名前を言った? マリルーって私の名前よね? アーロンの妹は私しかいないわよね?!


「どうしたんですか、王子。顔が真っ赤ですよ?」

「ほ、ほんとう? おかしいな……っ」

「熱でもあるのでは? 失礼」


 そう言ってダリオは私のおでこにスッと手を当てた。


「きゃっ!」

「きゃ?」


 あ、しまった! つい声が……。

 だって、いきなり触れてくるんですもの!


「え、まさか……マ、マリルー様?!」


 やだ、バレちゃった! ダリオの顔も真っ赤になってるわ。かわいい!


「ど、どうして……っアーロン様は?!」

「アーロンは、ノエリアと駆け落ちを決行したようね。だからここにはいないわ」

「じゃあ、ここにいるのは本当にマリルー様……っ」


 ダリオの顔は赤いままで、失言だったと思っているのか口を押さえているわ。むしろ、私はもう一度今の言葉を聞きたいのだけど?


「マリルー様、申し訳ありません」

「なにが、ですの?」

「一介の騎士がマリルー様を好きだなどと、大それたことを……」

「あの、それ……本当なの?」


 私がそういうと、ダリオは深い海色の瞳をまっすぐ向けてくれた。

 ああもう、なんて精悍な顔立ちなの。その目に見つめられるだけで、私の胸ははち切れそうよ。


「本当です。俺は、ずっとマリルー様が好きでした。家族思いで、自己犠牲もお有りなマリルー様が愛おしく、この身をかけて支えたいと思っておりました」

「ダリオ……」

「マリルー様に婚約者がおられることはわかっていましたが、気持ちは抑えられませんでした。今朝はマリルー様のお姿が見えず、ご病気で伏していると聞き、心配していました」


 ああ、そんな嬉しいことを。胸がきゅんと鳴っちゃうわ!

 お、落ち着くのよ、私! すーはーすーはー。


「アーロンがいなくなって、私が身代わりに第一王子を演じることになったのよ」

「そうだったのですか」


 私はダリオにすっかり事情を話した。バレちゃったんだもの、隠しておく理由はないわよね。


「ではマリルー様は、パコ様との婚約は解消されると……」


 パコ? ああ、ヒョロガリ男だったわね。


「ええ、そうなの」


 肯定すると、ダリオは口元を押さえながら目だけを天井に向けている。


「……どうしたの?」

「いえ……嬉しくて、つい」


 私がぱちりと瞬きをすると、ダリオは慌ててその手を外して左右に振った。


「あ、申し訳ありません、マリルー様はパコ様と別れなければならず、つらい思いをされているというのに」

「いえ、私も嬉しいのよ。ヒョロガリ……パコなんて、これっぽっちも好きじゃなかったの。だって、ただの政略なのよ?」

「そう、だったんですか……?」

「ええ。だって私の好きな人は……」


 私はそう言ってダリオを見上げる。


「マリルー様……?」

「……あなたよ、ダリオ」


 あら、ダリオが固まっちゃったわ。

 私も伝えるつもりはなかったのよ。ヒョロガリ……もとい、パコとはどうあっても結婚しなければならないってわかっていたもの。アーロンが駆け落ちして身代わりにされなければ、ダリオの気持ちを知ることもできなかったから、駆け落ちしたアーロンには感謝ね。

 ダリオが私のことを好いてくれているってわかったから、私もこうして伝えられたの。


「アーロン様のように、俺をからかってる……んではないですよね?」

「私、好きな人をからかうなんてこと、しないわ」

「マリルー様……! 夢のようです。まさか、こんなことが起こるなんて」

「私もよ。気持ちが通じる日なんて、一生ないと思っていたの。だから、うれしい……」


 うっとりとダリオを見ると、彼も目を細めて私を見つめてくれる。ああ、嬉しすぎてどうにかなりそうよ。

 でも、私はマリルーではなく、アーロンとして生きなくてはならなくて……胸が、苦しい。


「ああ……パコとは婚約解消できたけれど……私はダリオとは一緒になれない宿命なのかしら……」

「マリルー様さえ許していただけるなら、俺はあなたを連れて駆け落ちしたい」


 駆け落ち? なんという甘美な響きなのかしら!

 ダリオと一緒ならば、王族の暮らしなんて未練はないわ。どんな苦労をしたって構わない。愛する人と愛しあえるならば、なんだってがんばってみせるもの! でも……


「駆け落ち……したいわ。けれど! アーロンはいないし、弟のビクトルはまだ幼すぎるの……少なくとも、あと十年はこのまま男装を続けなければ……」


 ああ、せっかく気持ちは同じだとわかったのに……。私の胸は締め付けられるように、ポロポロと涙が溢れてくる。

 そんな私に、ダリオはしっかりした声を向けてきた。


「ペネロペ様との婚約を破棄できれば、アーロン様は帰ってくる確率が高いです。アーロン様が出て行ったのは、婚約者が原因ですから」

「……そうね。そうよね。もともと私は彼女と結婚なんてする気はないし、婚約破棄してみせるわ!」

「ただ、婚約破棄してアーロン様が戻って来れば、マリルー様も結局はパコ様と元の鞘に……」

「いや、それはイヤよ!!」


 あんな婚約者の元へなんて、行きたくない!

 私はダリオにしがみつくようにその胸板の上で手を握りしめた。


「たとえパコ様と婚約関係に戻らなくても、俺とマリルー様では身分差がありすぎます。陛下に結婚は認めてもらえないでしょう……」


 悔しそうなダリオの顔。そんなに私のことを思ってくれているの? 胸がほんわかあったかくなるわ。


「ねぇ、ダリオ。アーロンが戻ってきた時には、私と駆け落ちしてくれる?」


 私が上目でそうダリオにお願いすると。


「喜んで」


 ダリオは跪いて、私の手の甲にキスをしてくれたの。

 私とダリオはその瞬間、お互いの気持ちをあふれさせるようにして見つめ合って笑った。

お読みくださりありがとうございました。


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