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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
第2章
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96 ☆櫂斗視点☆

授業が終わり、俺はすぐに紗羅の元へ向かった。


そして紗羅に「うんあのさ・・・今日用事あるから一緒に帰れないんだ」と言った。


紗羅は「そうなんだ・・・。分かった」と少し寂しそうな笑顔で言った。



紗羅・・・そんな顔しないでくれ・・・。


俺だって一緒に帰りたいんだ!!


だけど今日だけは無理なんだよ。



もうすぐお前の誕生日だからな・・・。



まぁ紗羅のことだから気づいてないと思うけど。



そう・・・俺は今日、誕生日プレゼントを買うために紗羅に嘘をついた。


紗羅に嘘はつきたくないけど、紗羅のための嘘ならいいよな?


そして俺はジュエリー店へ向かった。



そして俺は悩む・・・。


紗羅はどんなのが欲しいんだろう?


紗羅に、それとな~く何が欲しいか聞いとけばよかったな・・・。


ピアスは無理か・・・。

確か紗羅は耳あけてなかったはずだ。


やっぱりネックレスがいいかな?

それとも指輪かな?


でも、指輪はまだ早いよな・・・。


って事でネックレスに決定~~~!!!


そして俺はネックレスを一通り見てみる。



すると「お客様なにかお探しですか?」と店員の女性に話し掛けられた。


「えっと、ネックレスが欲しいんだけど・・・」


「彼女さんにプレゼントですか?」


「あっはい、そうです」



うわぁ~~~なんかすごく恥ずかしい・・・。



「可愛い感じのが良いんだけど」


「ではこちらなんか、どうでしょうか?」



店員に勧められた物は、ブルーの石がちょこんと付いてるネックレスだった。


これはこれで可愛いかも知れないが、紗羅には合わない様な気がした。



「すいません・・・もう少し見せてもらっていいですか?」


「ええよろしいですよ」



そして一つ一つ見ていた時、俺の目を引くネックレスがあった。


あっ!!これ紗羅に似合いそう・・・。


淡いピンク色の石が付いてるネックレスだった。


石って言っても、大き過ぎることもないし小さ過ぎることもなく調度良い大きさだった。


ちょっと待て値段はいくらなんだ?


見る感じ結構高そうだな・・・。


そして俺は値札を見た。


値段は4万8千円だった。


よかったぁぁぁ~~~!!


ジュエリーだからもっとするのかと思っていた俺。


だから今日は8万程財布に入れてきていた。

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