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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
最終章
52/172

51

「いいよ自然乾燥で。めんどくさいし」


「ダメなの。濡れたままじゃ、風邪ひいちゃうでしょ」


「俺は風邪ひかないって」


「なんでよ?」


「だって俺頭いいから。まぁ誰かさんは、ひくかも知んねぇけど?」


ムカちん!!!!


う~~~ムカつく~~~~!!!


私がバカだって言いたいわけ?


「もう、そんな事ばっかり言ってるとバチが当たって本当に風邪ひいちゃっても知らないからね!!」


「心配するなよ。ぜってぇに、ひかねぇからさ」と不適な笑みで言った。


「それより紗羅、髪乾かして」


「は?なんで私が乾かさなきゃいけないのよ?」


「俺が風邪ひいちゃっても、いいんだ?紗羅は?ひどいヤツ~!!」



うっ・・・。そうきたか・・・。


「わかったわよ。乾かせばいいんでしょ、乾かせば!!」


あ~あ・・・。また可愛くない言い方しちゃったよ。


あぁ、可愛い性格になりたいよ。マジで!!


「櫂斗後向いてよ。そのままじゃ乾かせないから」


「ああ、わかった」と、くるりと後を向いた。


そして私は櫂斗の髪を乾かし始めた。


ヤバイ・・・。こんなに近くにいると心臓がヤバイよ。


しばらく黙っていると櫂斗が

「ん?紗羅どうした?」


「べ、別になんでもないよ。ただ櫂斗の髪サラサラだな~っと思って」とごまかした。


「はははっ。紗羅の髪より、俺の髪の方が綺麗だよな」


ううう~~~っ、人が気にしてることを、ズバズバ言って~~!!!


「悪かったわね。綺麗な髪じゃなくて」


「冗談だって、怒るなよ紗羅」と頭をなでてきた。


「櫂斗がイジワルばかり言うからでしょ」と頬を膨らませながら言った。


「はい、櫂斗髪乾いたよ」


「ありがとな、紗羅。じゃあ、そろそろ寝るか」と笑顔で言った。


「うん」


「じゃあ櫂斗はココで寝てね」


「わかった。じゃあ、おやすみ」


「おやすみ櫂斗」と言って部屋の電気を消した。


って・・・すぐに寝れる訳ないじゃん!


あれれ?でも猛烈に眠気が襲ってきて、私は眠りについたのだった。


「紗羅?寝た?」


紗羅「スーッ・スーッ」


「え?もう寝たのか?ははっ。」と櫂斗は優しい笑顔で言った。

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