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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
最終章
45/172

44

薫と別れた後、教室に戻って来た私。


そして、櫂斗が私のとこにやって来た。


「櫂斗どうしたの?」


「紗羅どこに行ってたんだよ?」


うっ・・・。なんで、そんなに怖い顔してんのよ?


「え?薫とちょっとね」


「薫ってあの男か?」


「うん」


「うん・・・ってお前、アイツ誰なんだ?」


「4組の花山薫君だよ。ちょっと前に知り合ったんだ。可愛い子でしょ?」


「ああ。女みたいだよな」


「あははっ。それ薫に言ったら、櫂斗殴られるよ。きっと」


「アイツが?でも、なんでアイツと仲良くなってんだ?」


「うん、後でちゃんと教えるから。もう授業始まっちゃう」


「そっか・・・。わかった。ちゃんと説明しろよ」


「わかってますとも!!」


薫には・・・悪いけど・・・。櫂斗に話しちゃうね。薫ごめんよ・・・。だって櫂斗には、変な誤解されたくないんだもん!!!


そして放課後になり、櫂斗と一緒に帰りながら、薫の例の件を櫂斗に話す事にした。


「櫂斗帰ろ~~!」


「ああ。今行く」


あっ!拓哉君だ。


「拓哉君、バイバイ~」と笑顔で言った。


「うん、紗羅ちゃん。また明日ね」と少し寂しそうな顔をして言った。


うっ・・・。そんな悲しそうな顔しないでよ、拓哉君。なんか、自分がすっごく悪いことしてるみたいな気分になっちゃう。


そりゃ、拓哉君に嘘をついてる訳だから当たり前なのかもしれないんだけど。

胸がチクチクしちゃう・・・。

拓哉君嘘ついたりして・・・ごめんね。


そしてマリがやって来た。


「紗羅!!櫂斗君と一緒に帰るのね。バイバイ!!」


「うん、マリまた明日ね」


それから私と櫂斗は自転車を取りに行き、自転車を押して帰りながら話す事にした。


「で?早く説明しろよ~~紗羅!!」


「うん・・・」


もうせっかちなんだから、櫂斗は・・・。


「薫がなんで見ず知らずの私に話しかけてきたと思う?」


「それがわからないから、聞いてんだろうが!」


「うん。実は・・・薫ね」


「だから・・・早く言えよ!!」


「マリの事が気になってるんだって。入学式の時に一目惚れしたみたい」


「プッ!アイツが?一目惚れだって?それは笑えるな!!」


「笑っちゃダメだよ、櫂斗!!薫本気だって言ってたから。で、マリを紹介してくれって頼まれたの」


「なるほどな。それで、紗羅に近づいたのか」


「うんそういうことだから、変な誤解しないでよね櫂斗」


「はいはい、わかりましたよ」と笑顔で言う櫂斗。


な~んで、そんなに笑顔なんだか・・・。

そんな顔されると、ドキドキしちゃうじゃんかぁ~!!

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