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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
第2章
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もう~~~っ、お母さん、余計な事櫂斗に言わないでよね。


「ところで、紗羅のおばさんも変わってないな」と笑顔で言う櫂斗。


「櫂斗のおばさんも、全然変わってなかったよ」と笑いながら櫂斗に言った。


「アハハッ、確かに母さんは変わってないよ。前よりもパワーアップしてるけどな」と言って苦笑いをした。


「そうそう、伶奈ちゃんにも会った。すっごく綺麗になっててビックリしちゃった」



伶奈ちゃんは櫂斗のお姉さんね。


「アイツは、顔だけだよ良いのは。性格はすっげぇキツイしな」と言って苦笑いをした。


櫂斗・・・・それをアンタが言うか?

櫂斗と伶奈ちゃんって結構似てるかも。

プッ、でもどうやら、櫂斗は伶奈ちゃんには勝てないようだ。


そう思っていると

「改めて図書委員おめでとう」


「全然おめでたくなんかないよ。好きでなった訳じゃないんだから」


もうぅ~~~いちいち話を戻さないでよね。


すると「紗羅頑張れよ~~~」


急な櫂斗の笑顔にドキッとした私。


その笑顔反則だよ・・・。


「頑張るに決まってるじゃん」


うっ!なんで、もう少し可愛くなれないんだろう私・・・。

素直になろうって決めたのに、いざ櫂斗の前になると 意地を張ってしまうんだ。



そうだ・・・あのこと櫂斗に聞いてみようかな。

どんな答えか、すごく怖いんだけど、でも聞かなきゃ。

私は勇気を出して櫂斗に聞いた。


「ねぇ櫂斗、1つ聞きたいことがあるんだけど・・・」


「ん?なに?」と首を傾げる櫂斗


「あのね、アメリカに引っ越す時、なんで私に何も言ってくれなかったの?私すごくビックリしたんだから」



櫂斗「・・・」


紗羅「・・・」


「ちょっと櫂斗・・・黙ってないで答えてよ」


「・・・なかったから・・・」


「なに?なに言ってるかわかんないよ」


「だから・・・紗羅に言いたくなかっただけ」と機嫌悪そうに私に言った。


は?私に言いたくなかったって・・・・・。

なに?その答え?って言うか・・・それじゃ答えになってないじゃん。


私は1番に櫂斗に言ってほしかったのに。

そうか、そんなに私には言いたくなかったんだね・・・櫂斗は。

ショックだった・・・。

櫂斗が言った言葉が心に突き刺さる。

ヤバイ!!泣きそうだ!!!

泣き顔だけは、絶対に櫂斗に見られたくない!!

私は流れてくる涙を拭い櫂斗に言った。


「わかった・・・もういいよ、聞かないから」と怒りながら櫂斗に言って部屋を飛び出した。

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