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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
第2章
20/172

19

「ん?なにそれ?どういうこと?」


「紗羅、まだわかってないみたいね!だ・か・ら紗羅が可愛いから、櫂斗君の事が好きな子もアンタのこと気になってるって言ってんの」


「そうなのかな?」


「そうなの・・ったく!!何で紗羅は自分の可愛さに気付かないの?」


「そんな事言われても。自信ないんだもん私・・・」


マリは、ああ言ってくれるけど・・・私は正直、自信がない。

だって自分の事可愛いって思ったことなんてなかったから。

コンプレックスだったら、いっぱいあるんだけど。


「で、結婚の件はどうなったの?」


「もちろん断ったに決まってるじゃん。でも諦めないからってお母さんが言ってたけど」


「アハハッ!紗羅のおばさんって手強そうだよね。もう諦めて櫂斗君と結婚しちゃえば?」


ううっ・・・。マリってば、人事だと思ってぇぇ~。


「もう、する訳ないじゃん。あんまりしつこいと、親友やめるからねマリ」


「紗羅ゴメンゴメン!もう言わないから。でも冗談じゃなくて、紗羅と櫂斗君が結婚したらいいなって思ってるから」


「そうなの?それはアリガト。でも、結婚するって事はお互いが好き同士にならないと無理じゃん」


「紗羅は櫂斗君のこと好きなんでしょ?櫂斗君もたぶん、紗羅のこと好きだと思うんだけど?」


マリ・またそんな事言ってるし。


「櫂斗のことは幼なじみ以上には見れないよ私・・・。櫂斗だって、そう思ってると思う。それに仮に櫂斗が私のことを好きだとしたら、あんな態度じゃないと思うし」と真剣にマリに言った。


「そんなことないと思うけどなぁ~。紗羅のことが可愛いから、櫂斗君は紗羅をからかったりしちゃうんじゃないかな?私には、そう見えるけど」


ん?あれが?あれで?私のことを好きって?

ぜんっぜん分かんないよ。

マリの勘違いじゃないの??

うん、そう思う事に決定~~~!!。


どっちにしても、櫂斗本人に直接言ってもらわないとわかんないし。

今、もし、櫂斗に好きだって言われても、それはそれで困るし。

今の所、櫂斗は私にとって

ムカつく、幼なじみって感じだし。

それ以外の感情は無い・・・と思う。

何で無いって断言出来ないんだろう・・・私・・・。


その理由は・・・私、昔櫂斗のことを好きだったから・・・。


櫂斗を好きになったきっかけは。


実をいうと・・・・初めて櫂斗に会った瞬間から・・・。


そう・・・一目惚れしたんだ・・・すっごく悔しいんだけど・・・櫂斗に・・・。


それからずっと私は、本当に櫂斗のことが好きだった。

櫂斗の笑った顔、怒った顔、泣いた顔、櫂斗の全てが大好きだった。

あの時までは・・・。


その日、学校に行ったら

櫂斗の姿が見えないことに気づき

マリに聞いた・・・。


「ねぇ、櫂斗知らない?学校来てないみたいだけど・・・」


すると、マリは・・・。

「え?櫂斗君はアメリカに引越ししたよ。紗羅知らなかったの?」と反対にマリに聞かれた。


「えぇぇ~っ!!知らない・・・私そんな事聞いてない」


そう、櫂斗は私には何も言わずに、アメリカに行ったの。

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