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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
最終章
170/172

169

それから何事もなく日々が流れ2ヶ月が過ぎた・・・。



ふぅ・・・疲れた・・・。



今日のリハビリ終了~~~!!!



「愛野さんだいぶ~力ついてきましたね」


「はい先生のおかげです」と言いリハビリの先生にペコリと頭を下げた。


「愛野さんが頑張ってるからよ。もうすぐリハビリも終わりそうね」


「え?本当ですか?嬉しいです」



やった~~~じゃあもうすぐ退院出来るってことだよね?



「だけど最後まで手を抜かないこと!!わかりましたか?」


「はいもちろんです♪」


「よろしい」



そして「愛野さん」と看護士さんが迎えに来た。



この声は藤堂さんだ♪


藤堂さんとは結構仲良くなってる。


なにかと気にかけてくれてすっごく優しくて面白い人なの。



「じゃあお部屋に戻りましょうね」


「は~い」



そして部屋に戻ってきた・・・。



「藤堂さん今日も元気いっぱいですね」


「当たり前よ。私が元気なさそうな顔してたら患者さんに心配されるもの」



そう言われればそうかも・・・。



「ふふっそうですね」


「紗羅ちゃんリハビリ頑張ってるんだって?私の耳にも入ってきてるわよ」




藤堂さんは私と2人きりの時だけ下の名前で呼ぶようになった。

仲良くなったっていう証拠だよね。

やっぱり名前で呼ばれるって嬉しい♪



「うんだって早く退院したいので・・・」


「そうよね。でも寂しくなっちゃうわね。紗羅ちゃんと会えないと思うと・・・」


「私もです」


「ふふっでも1番寂しいのは息子ね」




え?藤堂先生が・・・なんで?




「え?どうしてですか?」


「あの子ね最近紗羅ちゃんの話ばっかりしてるから。紗羅ちゃんのことが好きなのよきっと」




藤堂先生が私を好き?


それはありえないと思いますが・・・。



だってあんなにかっこよくて優しい人が私を好きなんてありえないよ!!!


それに絶対に釣り合わないし。


藤堂さん勘違いしすぎだよ・・・。




「もうなに言ってるんですか。そんな訳ないですってば!!」


「そうかしら?私はそうだと思うんだけどなぁ~~。紗羅ちゃんお嫁さんに来てくれない?紗羅ちゃんならいつでも大歓迎よ❤」と満面の笑みで言う藤堂さん。




お嫁さんって!


え~~っと・・・あれだよね・・・。



それって私が藤堂先生と結婚するってことだよね?



ありえない!!!



私は櫂斗しか考えられないし。



って言うか藤堂先生が、そもそも私みたいな子供と結婚なんかしたいと思うわけないじゃない!!



藤堂さんがっかりすると思うけど、ちゃんと言っとかなきゃ!!!




「藤堂さん、それはないです。私には彼氏がいるし、将来は彼と結婚したいと思ってるので」


「そうよね・・・。愛しの櫂斗君がいたのよね。残念だわ・・・」と本当に残念そうな顔をする藤堂さん。




うっ・・・そんな顔をされると辛いんですけど・・・。



なんか悪いこと言っちゃったみたいな気分になる・・・。




「はい、私には櫂斗しか考えられません」


「はい、そんな暗い顔しないで。変なこと言って困らせちゃったみたいでごめんなさいね紗羅ちゃん。じゃあそろそろ戻らなきゃいけないから。また明日くるわね」


「はい」と笑顔で言った。

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