168 ☆櫂斗視点☆
・・・紗羅に甘えたくなってきた・・・。
今日だけ甘えてもいいかな・・・。
そして俺は少し頭を下げた。
すると紗羅は「どうしたの?」と首を可愛く傾げた。
そして俺は「頭撫でてよ♪」と紗羅に笑顔で言った。
「もう、仕方ないなぁ・・・」と言って紗羅は俺の頭を撫でた。
そして突然のキスが振ってきた。
しかも紗羅から・・・。
紗羅からキスされるのははじめてで、すごくドキドキした。
そう・・・はじめてキスした時のように・・・。
でも足りない・・・。
そして俺は「そんなキスじゃ足りない」と言い紗羅にキスをした。
そして紗羅を見ると顔が真っ赤に染まっていた。
「ふっ紗羅顔真っ赤だぞ!!!」
「櫂斗が急にキスなんかするからじゃん!!!」
「我慢出来なかったんだから仕方ないだろ?」と俺が言った後、更に真っ赤になる紗羅の顔。
そして紗羅は「我慢って・・・櫂斗のエッチ」と言ってきた。
エッチって・・・普通の事だろ?
紗羅は男心がわかってないよな・・・。
「エッチってお前なぁ・・・好きな子に触れたくなるのは当たり前のことなの!!」と俺は紗羅に言った。
・・・。
紗羅から答えが返ってこない・・・。
「紗羅は俺に触れたいとか思わないわけ?」と紗羅に聞いてみた。
これで触れたくないって答えが返ってきたら、俺はどうなるんだろうな?
そして紗羅は「そういうわけじゃないよ」と照れくさそうに言った。
よかった・・・触れたくないって言われたらマジで凹むからな・・・。
「なんだ、じゃあなにも問題ないじゃん♪」
「もう・・・わかったわよ。だけど人前ではキスとかしないでね!!!」
そして俺は「なるべく気をつけるよ。なるべく・・・ね・・・❤」と言いニヤリと笑った。
すると紗羅はまた頬を膨らまして不満げな顔を浮かべた。
ふっ・・・紗羅は可愛いな。
いじめるのを止められそうにないよな当分・・・。
でも、藤堂って言ったか?そいつのことは少し気になるな・・・。
何もなければいいけどな・・・。
・・・。
嫌な予感が胸を掠めた・・・。
俺の気のせいだよな?
きっとそうだ!!




