167 ☆櫂斗視点☆
今日もいつものように授業が終わった後紗羅の病室に行った。
そして今はラブラブタイムの真っ只中だ❤
すると急に紗羅が「ねぇ櫂斗」と俺を呼んだ。
「ん?なんだ?」と俺は紗羅に聞き返した。
「担当の先生が変わったの」
そうなのか・・・それがどうかしたのか?
「へぇ~それで?」
「うん、男の先生で藤堂先生って言うの。すっごくかっこいい先生なんだ❤」
かっこいい?
マジでそう言ってんのか!!!
なんか・・・ムカついてきた!!!!!
「ふ~ん・・・」
そして紗羅は慌ててなにかを言おうとしたのを俺は遮った。「あのね「へぇ~~そんなにかっこいい奴なんだ??俺よりも?」と紗羅を睨みながら言った。
「冗談だってば・・・。ねっ櫂斗の方がかっこいいよ!!」と慌てながら言う紗羅。
ふっ紗羅焦ってる・・・。こういう紗羅も可愛いかもな!!
「ふっ・・・はじめからそう言えばいいんだよ!!」
「それに・・・」
「それになに?」
「俺よりかっこいい奴なんていないよな!!!」
もちろん冗談だ。
けど、なにやら紗羅は本気にしてるようだ。
俺よりかっこいい奴なんて山ほどいるよな。
すると紗羅は「はいはい櫂斗は世界一かっこいいですよ!!」と少し膨れながら言った。
ぷっ膨れた・・・。
紗羅はすぐ頬を膨らませる。それがすごく可愛いくて、ついからかってしまう。
「なんだよ、その言い方は・・・」
「ふ~んだ!一生そう言ってればいいじゃない」
「なに怒ってるんだよ?」
「別に怒ってなんかないけど?」
って・・・紗羅怒ってるじゃん!!!
ヤバイ・・・マジで調子乗りすぎたかもな・・・。
「怒ってるだろ?」と恐る恐る紗羅に聞いた。
すると紗羅は「ふふっ冗談だよ♪でも私をからかわないでくれるかな?櫂斗君」とどうだ?ってな顔で俺に言った。
冗談かよ!!!
マジで焦った・・・。
頼むからこんな冗談は止めてくれ。
「なんだよ・・・マジで焦ったっつうの!!!紗羅見てると、からかいたくなるんだよ。そんな顔してる紗羅が悪い!!」
「もう~櫂斗って本当意地悪だよね!!!」
「褒め言葉サンキュー♪」
紗羅に意地悪って言われると何故だかわからないけど嬉しいんだ。
「褒めてないってば!!!もう櫂斗は・・・」
可愛い・・・。