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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
最終章
162/172

161 ☆拓哉視点☆


紗羅ちゃんが事故に遭ったって聞いた時は目の前が真っ暗になった。



しかも紗羅ちゃんはアイツを庇って車に轢かれたって聞いて、櫂斗がいなければ紗羅ちゃんが事故に遭うこともなかったのに・・・と思ってしまった。




こんなことを思う自分がすごく嫌だった。



そして気づかされる、まだ紗羅ちゃんが好きだってことを・・・。



思っていてもしかたないのにな・・・。



紗羅ちゃんは櫂斗だから助けたかったんだよね?




アイツのことが好きだから咄嗟(とっさ)に体が動いたんだと思う。



紗羅ちゃんらしいよ。



でも紗羅ちゃんの意識が戻って本当によかった。



そして俺は目の前にいる櫂斗に「紗羅ちゃんに会いたいから会わせてよ」と櫂斗に頼んだ。



実は前に1回紗羅ちゃんのところに行ったんだ。


なんか悔しいから櫂斗には言ってないけどね。


でも、あんな紗羅ちゃんを見るのは辛かった。



櫂斗もそうだった。



紗羅ちゃんが事故に遭ってから、生きてるのに目が死んでた。



やっぱり櫂斗には紗羅ちゃんが必要で、紗羅ちゃんにも櫂斗が必要なんだ。



紗羅ちゃんの意識が戻った途端に櫂斗の目が輝きだした。



ねぇ紗羅ちゃん君ってすごいよ。


あの櫂斗をこんなに変える力を持ってるんだから。



まぁ本人は気づいてないだろうけど。



そう思ってたら櫂斗は少し嫌そうな顔をして、「わかった」と言った。




お前そんなに俺のこと嫌いなのか?





俺はもう嫌いじゃないんだけどな。




確かに始めははっきり言って嫌いだった。




偉そうで紗羅ちゃんを泣かせてばかりいたから・・・。




でも紗羅ちゃんは、そんなお前のことが大好きだって言うんだ。




なんでこんな奴のことが好きなんだろう?って何度も思った。




だけど今なら分かる気がする。



櫂斗は嫌な奴だけど、紗羅ちゃんのことを思う気持ちは俺以上に深い。



だから櫂斗には勝てないって思ったんだ・・・。


そして俺は櫂斗と一緒に病院に行った。




そして病院に着いた。



「ここが紗羅の病室だから」


「うん」




ふふっ、知ってるけどね。



「紗羅入るぞ」




そして可愛い声が返ってきた。



「入っていいよ♪」




紗羅ちゃんの声だ・・・。



ヤバイ・・・声を聞いただけで涙が出そうになる・・・。




こんなとこで泣いたらダメだ!!!

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