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口に出して言わなければいいよね?心の中で可愛いって思ってたらいいだけだもん❤
「じゃあ許してやるよ」
ぷっ・・・また俺様な櫂斗に戻ってるし。
そうだ櫂斗にお礼言わなきゃ・・・。
「ねぇ櫂斗」
「ん?なんだ?」
「あのね。私の意識が戻るまで毎日病院に来てくれてたんだよね?」
「うん当たり前だろ」
「そっかありがとう櫂斗」
「別に俺なにもしてないぞ?ただ紗羅の側にいただけだからさ」
「ううん、それでも私は嬉しかったよ。あのね・・・信じてもらえないかも知れないけど、私2回程櫂斗の声を聞いたんだ。薄らぐ意識の中で・・・」
「俺の声?」
「うん。櫂斗が私に話しかけてた。2回目は櫂斗が泣いてる声が聞こえたの」
「え?」
「櫂斗のその声を聞いて、私死にたくないって強く思ったの。そして目覚めたんだ。だから私が今生きてるのは櫂斗のおかげなんだよ」
「マジで?」
「うんマジだよ。だから櫂斗は私の命の恩人なの。わかった?」
「マジで?そっか・・・。そんな事ってあるんだな。俺びっくりしたよ」
「ふふっ私も」
「まぁ俺の愛の力だよな❤ってか紗羅は死なないってわかってたし」
「なんで?」
「だって俺と紗羅は一緒に生きる運命だからに決まってるだろ?」
出た・・・。櫂斗の大好きな言葉、運命が・・・。
でも櫂斗が言うと、本当に運命なんじゃないかって思っちゃうよ。
櫂斗そんなこと私に言っちゃって大丈夫?
私馬鹿だから、一生櫂斗の側を離れないよ?
「じゃあ一生一緒に生きてくれる櫂斗?」
「ああ当たり前だ!!!」
なんかこれって・・・プロポーズみたい・・・。
私自惚れていいの?
一生櫂斗の側にいてもいいですか?