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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
最終章
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155

それから2週間後・・・。



「愛野さん・・・そうよ・・・その調子です」


「はい」




私は今リハビリの真っ只中!!!



手すりが両側にあり、その真ん中に入り歩行をする・・・それを何度も繰り返す。



たったそれだけのことだけど、今の私には結構辛い・・・。



前の私だったら辛いなんてこと絶対に思ってないだろうな?とかくだらないことを思っていた。




リハビリが始まる前に私の担当の先生が「愛野さんは後遺症があんまりないようなのでよかったですね」と言われた。





植物状態だった場合、なにかしらの後遺症が残る可能性が高いって先生が言ってた。




だから後遺症がほとんどない状態はすごく珍しいって・・・。




リハビリを頑張れば「事故前と変わらないくらいに回復すると思います」と言われた。



そうだよね・・・私は後遺症がないぶん恵まれてるんだね。



私頑張るよ。



「愛野さんお疲れ様」


「明日もよろしくお願いします渡辺先生」




渡辺沙代子(わたなべさよこ)

さんは理学療法士さんで私の担当の先生。


理学療法士ってなに?って思うよね。


私も始め、なにか分からなかった。




理学療法士は厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行う人のことなの。



分かりやすく言えば、身体に障害がある人にどんなリハビリをするのかとか指導してくれる人のこと。


それが渡辺さん。


30代の爽やかな印象を受ける女性。



「はいよろしくね。でもあんまり無理をするとかえってよくないから、それだけは覚えといてね」


「はい」


「愛野さん病室に戻りましょうか」と看護士さんが車椅子をひいてやって来た。


「はい」




そして私は車椅子に乗り病室に戻った。



「はい到着~~!!愛野さん手を」


「はい、いつもすみません・・・」




そう私は1人じゃ立ち上がれない・・・。


それが少し辛かった・・・。




「なに謝ってるの?謝ることなんてないのよ愛野さん。1人で出来ない時は素直に頼ってくれていいのよ」と微笑みながら言う看護士さん。


「はい」


「良いお返事です♪」と笑顔で手を差し伸べてくれた。



そして手を貸してもらい私はベッドに横になった。




「ありがとう看護士さん」と笑顔で言った。


「ふふっ、看護士さんじゃなくて藤堂です」


「ははっ藤堂さんありがとう」


「どういたしまして」

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