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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
第5章
146/172

145 ☆櫂斗視点☆

俺が歩いていると急に「櫂斗危ない!!!」と言う声が聞こえて俺は突き飛ばされた。






誰だ?



目の前を見ると紗羅が立っていた・・・。





キキキキキーッとブレーキの音が聞こえた瞬間





紗羅がトラックに轢かれていた・・・。






え?紗羅・・・なんで?




なんで紗羅が俺の目の前で倒れてるんだ?




俺は頭の中が真っ白になった・・・。




「櫂斗大丈夫?」と弱弱しく紗羅が言う。




「紗羅・・・なんで・・・」としか俺は言葉に出来なかった。





「ふふっ体が勝手に動いちゃった・・・。それより櫂斗ごめんね・・・あの時逃げちゃって・・・私弱くてイヤになっちゃう」と優しい笑顔で言う紗羅。




なに謝ってるんだよ?俺が悪いのに・・・。





紗羅が謝ることなんてなにもない・・・。





なんで俺を庇ったんだ?紗羅?



こんな俺のことなんて庇わなくていいのに・・・。




あんな態度を取ったんだぞ?




紗羅なんでなんだよ・・・・・。





「そんなことない・・・。紗羅あんまり喋らなくていい!!」と俺は紗羅に言った。






これ以上喋ると体に障ると思ったからだ・・・。





だけど紗羅は喋り続けた・・・。



「櫂斗こんな私を好きになってくれてありがとう。私ね、櫂斗のこと大好き・・・ずっと愛してるから・・・」と紗羅は満面の笑みで言った。




紗羅・・・それは俺が言う言葉なんだよ。




俺のことを好きになってくれてありがとうと・・・。





そして紗羅の様子がおかしいことに気付いた俺は「紗羅・・・大丈夫か?」と聞いた。




紗羅は「櫂斗・・・。ありがとう」と言った後目を閉じた・・・。





「紗羅?おい・・・目を開けてくれ・・・お願いだから・・・紗羅・・・手の届かない所になんていかないよな?紗羅・・・」




そして俺はすぐに携帯電話で救急車を呼んだ。


そして病院に着いた・・・。



そして紗羅はすぐに手術する為に手術室に入って行った。



「先生・・・紗羅を助けて下さい・・・」と俺は先生に言った。


「手は尽くしますので・・・」と先生は言い手術室に行った。




俺は急いで紗羅の家族に電話をした。




そして数十分後・・・・。



おばさんとおじさんがやって来た。



「櫂斗君一体なにがあったんだ?」


「すいません・・・俺のせいです・・・。俺を庇って紗羅は車に・・・。すいません・・・」


「そうだったの・・・。あの子がしそうなことね。櫂斗君のせいじゃないわ。紗羅は櫂斗君を守りたかったのよ。櫂斗君は紗羅の側にいてくれるだけでいいの」とおばさんが言った。


「そうだ。君のせいじゃないからね」


「ありがとうございます・・・」と俺は泣きながら言った。


「愛野さんには私が伝えるよ」とおじさんが言う。


「はい、お願いします・・・」

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