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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
第5章
145/172

144 ☆櫂斗視点☆

2週間前俺は吉井に告白をされた・・・それが始まり・・・。




「ねぇ岡田君・・・私岡田君の事好きなの。付き合ってくれない?」と吉井に告白をされた。


「ごめん。俺彼女いるから」


「うん知ってる愛野さんでしょ?だから愛野さんと別れて私と付き合ってって言ってるのよ」




は?なに言ってるってるんだコイツは・・・。




「お前日本語わかってんのか?俺は紗羅とは別れる気なんてねぇし!」


「ふぅん・・・そっか・・・でも私知ってるんだぁ❤」とニヤニヤしながら言う吉井・・・。




その顔にゾクリとした・・・。


なんなんだよ?コイツ・・・なんか目がヤバイような?




「なにを?」


「愛野さんって昔誘拐されたんでしょ?」




!!!



なんで吉井がそんなこと知ってるんだよ?




「ふふっ何も答えないってことは当たってるって事よね♪」


「なんでお前が知ってるんだよ?」


「秘密よ。ある人が教えてくれたの❤」



ある人って一体誰なんだ?



「お前・・・なに企んでるんだ?」と吉井を睨みつけながら言った。


「櫂斗君こわ~~い♪」




は?勝手に名前呼ぶなよ!




「名字で言えよ」


「嫌よ。これからは櫂斗君って呼ぶから♪私の事も由架子って呼んでよ!」


「嫌だ!」


「ねぇ櫂斗君・・・愛野さんのこと学校のみんなにバラしちゃおっかな・・・」




そうか・・・そう言うことか。




「一体なにが目的なんだ?」


「ふふっだからさっきから言ってるじゃない、付き合ってって❤」




俺と付き合うためだけに、こんなことしたのか?


世の中にはいるんだな、こういう汚い奴が・・・。



「それは出来ない」


「ふ~ん・・・じゃあ愛野さんどうかなっちゃうかもよ?」



どうかなる?って紗羅になにかするつもりなのか?


それだけはダメだ・・・。


紗羅にもしものことがあれば、俺は・・・生きていられない・・・きっと・・・。


そんなことは絶対にさせない!!!


そして俺は吉井に言った




「付き合うから、紗羅には手を出さないでくれ」と・・・。


「よかったぁわかってくれて櫂斗君好きよ❤」とキスをされた。



俺はお前のことなんか好きじゃない・・・っうか殺したいくらいに憎い!



そして俺は吉井に脅されて付き合うことになった・・・。


こんなことでしか紗羅を守れない自分に腹が立つ・・・。



でもまさか紗羅に見られてるなんて思いもしなかった・・・。


こんなことになるなら、紗羅に正直に話せばよかった・・・。




紗羅・・・俺明日お前に言うよ吉井のことを。



だから紗羅逃げないでくれ・・・。



そして次の日の朝・・・。



俺はいつもより早く起きた。




早く紗羅に話さないと・・・・。


その思いしか頭にはなかった俺。



だから気付かなかったんだ・・・。




トラックが俺に近づいていたのを・・・。



俺が気付いていたら・・・紗羅はあんなことにならなかったのに・・・。

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