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あの瞬間キミに恋した  作者: 桜川椿
第5章
144/172

143 ☆櫂斗視点☆

俺は紗羅が来るのを待ってた。


だけどアイツは来なくて・・・。



紗羅・・・お前なにしてるんだ?



あとで聞かなきゃな・・・。



そして放課後・・・。


よし・・・紗羅んとこ行くか。



そして俺は紗羅のクラスへ行った。



俺はすぐに紗羅を見つけ紗羅に「紗羅。今日なんで来なかったんだよ?俺待ってたのに」と聞いた。


すると紗羅は「櫂斗・・・屋上に行こう。そこで話すよ・・・」と答えた。




は?なんで屋上?



しかもなんか紗羅、機嫌悪そうだし・・・。


ますます訳が分からないぞ?




そして屋上に着いた。



「で、ここまで来てどんな話をするんだ?」


「櫂斗、私櫂斗のとこ行こうとしてた・・・」



行こうとしてたんなら来ればいいだけだろ?



「じゃあなんで来なかったんだよ?」と紗羅に聞いた。


「・・・わからないの?」



ああ分からないよ・・・。


なんでそんなに怒ってるのかが・・・。




そして俺は「なにが?」と紗羅に聞いた。


「櫂斗と女の子が楽しそうに話してたから・・・」と紗羅は言った。




女の子?



誰のことだ?





そして俺は記憶を辿っていく・・・。



ああアイツのことか・・・。




「・・・」


「ねぇ・・・あの子は誰なの?」


「ああ、あれか・・・。ただのクラスメイトだよ」



俺は紗羅に嘘を付いてしまった・・・。



「嘘つかないでよ!!」と言い、紗羅は泣きそうな瞳で俺を見た。


「嘘なんてついてないって」


「じゃあなんで櫂斗は焦ってるのよ?」




俺はなにも言えなかった・・・。




「・・・」


「なんでちゃんと話してくれないの?」




俺だって話したいけど・・・それは無理なんだよ・・・紗羅・・・。



お前を傷つけたくないから・・・。




そして俺は「紗羅はなにも気にすることないから」と言った。


「そっか・・・そんなに私には言いたくないんだね・・・」



そうじゃないんだ・・・言いたくないんじゃなくて言えないんだよ・・・。



「紗羅・・・」


「もういいよ。あの子と勝手になんでもしたらいいじゃない!!!」と紗羅は俺から逃げるように去って行った・・・。


追いかけないといけないって頭では分かっていた・・・。



でも体が動かなかった・・・。



紗羅ごめん・・・なにも言わなくて・・・。



俺って最低だよな・・・紗羅を悲しませて・・・。



アイツのせいだアイツの・・・。



俺と同じクラスの吉井由架子(よしいゆかこ)だ・・・。



吉井さえいなければ、今すぐにでも紗羅を追いかけられたのに・・・。

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