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「おはよう朝からなんか盛り上がってるな。何の話してたんだ?」と櫂斗がやって来た。
「進路の話よ櫂斗君。紗羅は保育士になりたいんだって」
「ははっ紗羅に勤まるのか?」
「それどういう意味?」
「いや紗羅が子供みたいなもんだからさ」
「もう・・・ひどいよ櫂斗!!!」
「冗談だって!紗羅にぴったりだと思うよ」
「はじめからそう行ってよね!!!で、櫂斗はどうするの?」
「俺?弁護士になろうかと思ってる。って言うかなるけど!!」
どっからそんな自信が出てくるんだろ?
「本当になれるの?」
「なれる。俺は頭良いからな♪」
「じゃあちゃんと弁護士になってね櫂斗♪」
本当に弁護士になれるかもね・・・櫂斗なら。
そして昼休みになった。
「じゃあ櫂斗のとこ行って来るね」
「いってらっしゃい紗羅♪」
そして私は櫂斗の元へ急いだ。
あっ!!櫂斗だ。
廊下で見つけるなんて、ちょっとラッキーかも♪
ん?でも・・・櫂斗の隣には女の子がいた・・・。
ねぇ櫂斗、その子は誰なの?
その子は背が高くてモデルみたいに綺麗な女の子だった・・・。
私とは全然違う大人っぽい女の子。
すっごく仲良さそうに話をしている。
傍から見たらお似合いのカップルに見える。
そう・・・私なんかよりも櫂斗に釣り合ってる女の子。
ねぇ櫂斗、そんなに楽しそうに笑わないでよ・・・。
「ねぇ岡田君と吉井さんだ。最近仲良いよね。カップルみたいだし。愛野さんより吉井さんの方が岡田君には釣り合ってるよね絶対」と言う女子の声が聞こえた。
「ちょっと愛やばいって」
「ん?なにが?」
「彼女が見てる・・・」
「えっうそ・・・やば・・・」と言ってその子達は去って行った。
ねぇ・・・そんなに私じゃ櫂斗に釣り合ってないのかな?
ごめんね櫂斗、今はあなたに会いたくない・・・。
そして私は廊下を走り階段を降りた瞬間足を踏み外した。
きゃあ!!!落ちる~~~~!!!
そして私は下に落ち、意識を失った・・・。