128
そして次の日の朝
チャラララ~~~♪と携帯の着信音が鳴った。
携帯を確認すると櫂斗と表示されてる。
「櫂斗だぁ♪」
嬉しさの余り笑顔になる私・・・。
「もしもし紗羅?」
「うん櫂斗どうしたの?」
「お前明日暇?」
「うん、すっごく暇だよ~!!」
「ぷっ!すっごく暇って・・・お前面白い奴だな♪」
「だって本当のことだもん・・・」
「ははっ。明日プール行かないか?」
プール?
櫂斗と?
そう言えば櫂斗とプール行ったのって小学生の時以来じゃない!!
「行きたい」
「じゃあ明日の朝10時に迎えに行くから」
「え?迎えに来てくれるの?」
「ああ。紗羅寝坊するなよ!」
「うんわかった。櫂斗ありがとう」
そして電話を切った。
やったあ!!!
櫂斗とプールだ♪
ああっ!!!水着どうしよう?
確か去年に買った水着で新品があったような。
そして部屋中を探し回った。
あった!これだ!
うん、これなら可愛いし露出も激しくないし良い感じ。
これにしようっと♪
ふふっ明日が楽しみ。
そして夜になり只今晩御飯を食べてます。
「今日も美味しい」
「ふふっ紗羅ちゃんたら可愛い❤」とお母様が言う。
「そんなに美味しいか?」とお父様が私に聞く。
「うん、すっごく美味しいよ」
「ははっそうか、それは良かった」と笑顔で言うお父様。
「そんなに沢山食べると太っちゃうよ紗羅」と晃君がからかってくる。
「大丈夫だもん。それより晃君もっと食べなきゃダメだよ?痩せ過ぎなんだから」
「ははっそんなことないって」
「ううん、そうなんだって。もう・・・心配してるのに・・・」
「わかったよ。もっと食べるようにするから機嫌直してよ」
「うんわかった」
「あのね、明日プールに行く約束あるから行って来るね」
「それは友達?」とお父様が聞いてきた。
嘘付くのってよくないし、ちゃんと言った方がいいよね。
「えっとその・・・私の彼氏となんだけどいいですか?」
言った瞬間お父様の顔が固くなった・・・。
え?お父様なんか怖い。
私変なこと言ってないよね?
「彼氏って・・・お付き合いしてる人がいるのか?」
「はい。同じ学校の岡田櫂斗君と付き会ってます」
「そうか・・・。是非会ってみたいな。今度家に連れて来なさい」と笑顔で言うお父様。
「はい」
「紗羅ちゃんお付き合いしてる方いるのね。お母さんも早く会いたいわ~~」
さっきからお父様の様子が変なのは、なんでなのかな?
「晃は会った事あるのか?」