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第6話 籠で加護する過保護なパンダと野生のパンダはどちらが幸せなのか

1  沢渡「お、工事入ったんだ。プ。課長パンダかよ。」

2  平「工事あるの知ってたなら言えよ。」

3  沢渡「知らなかったよ。」

    「移送するか拡張するかとは思ったけど。」

4  市城「パンダ課長見世物にできるよなーって。」

5  沢渡「金払ってまで見たい?」

6  平「本物のゾンビだぞ。見たいだろ。」

7  沢渡「本物?」

8  折田「パンダってよりオオザルとコザルだよなー。」

9  平「何それ。」

10  市城「見世物小屋でオオザルとコザルって呼ぶの。」

    「中に入ると大小のザルが置いてあるだけ。」

11  沢渡「六尺のオオイタチ。山から採れたばかり。」

    「迂闊に近寄ると怪我をする。」

12  平「何それ。」

13  市城「大きな板に血が付いているんだよ。」

14  平「山から採れたばかりって。」

15  沢渡「川からは採れない。」

16  平「近寄ると怪我をするって。」

17  沢渡「倒れたら危ない。」

18  平「詐欺じゃん。」

19  沢渡「ベナ。」

20  平「何?」

21  市城「鍋が引っ繰り返してあるだけだよ。」

22  平「だから詐欺じやないかって。」

23  市城「課長の油で傷が塞がったら凄いけどね。」

24  沢渡「鏡の前に立たせたら脂汗は流すだろうけどね。」

25  折田「課長はパンダなの?ガマガエルなの?」

  

26  平「パンダカエル課長の手足解いて大丈夫なの?」

27  沢渡「問題無いって判断でしょ。」

28  折田「このガラスとか平気なのか?」

29  平「強化ガラスだよね?」

30  市城「これはアクリルかな。」

31  折田「大丈夫なんか?」

    「ユパ様みたいにパリーンて。こう。」

32  市城「アクリルだからバリーンは無いかな。」

33  平「バイーンだよな。バイーンて弾かれるの。」

34  沢渡「もはやコントだな。」

35  折田「まあそんな凶暴には見えないから大丈夫かな。」

36  沢渡「課長でパンダだからね。」

37  平「お前パンダ舐めるなよ。」

    「あいつら人も家畜も襲うぞ。」

38  折田「野生のパンダな。」

39  市城「パンダって草食じゃないの?」

40  折田「9割笹とかだけど雑食性もあるから。」

41  市城「課長も野生に解き放てば人とか動物襲うのかな。」

42  折田「課長が家畜襲ったら即殺処分だろ。」

43  平「パンダ課長は絶滅危惧種だぞ。保護してやれ。」

44  市城「野生のゾンってどうして人を襲うのかな。」

45  平「野生?」

46  市城「食用?」

47  折田「そういやゾンビって共食いしないよな。」

48  平「動きとか音に反応するだけなら共食いしそうだよな。」

49  市城「腐敗臭がキツクて食べられないとか。」

50  沢渡「町にゾンビが現れたら生ゴミ持って歩くとか。」

51  平「実際市城君の言う通りかもよ。」

    「新鮮なゾンビなら食用になる。」

52  沢渡「ロメロのゾンビは」

    「食用として人襲ってるわけじゃないからな。」

53  市城「そうなの?」

54  沢渡「あれは人が人を食い物にしているってメッセージ。」

55  平「?何が違う?」

56  折田「他のゾンビは何で人襲うんだ?」

57  沢渡「人の脳を食べると苦痛が和らぐゾンビならいるぞ。」

58  平「なにそれ怖い。」

59  沢渡「あとは種の保存。人間感染させて仲間を増やす。」

60  市城「全人類ゾンビになったらそれ以上増えないよね。」

61  折田「人間が絶滅しないように数調整するかも。」

62  沢渡「地球人飼育は宇宙人の仕事かと思ってた。

63  平「ゾンビ進化の夜明けぜよ。」

64  市城「死んでいるのに?」

65  平「そのうち卵産むかも。」

66  沢渡「こわっ止めて。」

67  折田「進化したら知能を持つのか。あれ?今もあるのか。」

68  市城「ゾンビが道具を使い、やがて火を起こす。」

69  平「そうなれば狩りも出来るな。」

70  沢渡「課長が孵化してどれだけ増えようとも」

    「狩られる側でしかないと思うわ。」

  

71  折田「あれ秘書室の人だろ?」

72  平「俺らみたいな一般社員は」

    「一生目にする事の無いって伝説の秘書室人。」

73  折田「社長見たのも入社式以来かも。」

74  平「俺入社式休んだから初見かも。」

75  折田「そういやインフルで一週間休んでたな。」

76  平「まさかの新人研修途中参加。」

77  折田「お前の出世が遅いのってそれが原因なんじゃね?」

78  平「はっ。あり得る。社長に直訴せねば。」

79  折田「やめろバカ。バカはやめろ。」

80  平「ならばせめて秘書室人とお近付きになる。」

81  折田「せめて?」

82  平「ふあっ。違います。脚なんて見ていませんっ。」

83  折田「平君の言っているのは」

    「足を解いたら歩き出したなって事です。」

84  平「は?そりゃ歩くだろゾンビなんだから。」

85  折田「黙れ。いえ大丈夫です。」

    「そうですね走るのもたまにいますね。」

86  平「そうなの?いるの?」

87  折田「だから映画の話だから。」

88  平「でもあれだな。」

    「手を伸ばして前へならえ的な格好はしないんだな。」

89  折田「それな。そもそも手を使っている様子が無いよな。」

90  平「え?さあ食事は本部の人達の仕事なので。」

91  折田「俺達は日中の監視です。逃げ出したら困るから。」

92  平「だよなー鍵とか開けたら困る。」

93  折田「中から開けられないようになってるんじゃね?」

94  平「ガラスとか蹴破ってきたらどうするんだ?」

95  折田「その時はここは俺に任せろって言ってくれ。」

96  平「お?おう。おう?え?」

  

97  折田「え?この後ですか?特に予定はありません。」

98  平「おいっ。飲みに行くって言ってたろ。」

99  折田「黙れバカ。いえそんな。はい?」

100  平「うおおおっマジですか?」

    「行きますっ。すぐ行きましょう。」

101  折田「勤務時間中だバカ。」

102  平「バカバカ言うな。」

103  折田「じゃあバカな事を言うな。」

104  平「せめてすぐ帰れるように準備だけは。」

105  折田「はいっそうですね。それまで対策会議ですね。」

106  平「ここで始めるって事ですね?」

107  折田「会議だぞ。判ってるか?会議だからな。」

108  平「と見せかけた」

109  折田「イヤマジ会議だから。会議室から椅子頼む。」

    「俺はお茶用意するから。」

110  平「お茶?。急須の中身もお茶?」

111  折田「当たり前だ。ほれとっとと行け。」

112  平「へーい。」

113  折田「出世出来ない原因はこれか?」


ボツネタ

沢渡「なんだそのウィンドブレイカー。それで外出るとか正気か?」

平「判ってる。風は刺さらずとも」

  「人の目が刺さるなんて判ってる。」

市城「僕は平君の好みを尊重するよ。」

折田「どっちの意味だ。」

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