第22話 あなた(どうでも)いい人ね
登場人物
課長 第二企画室開発部研究課 責任者 単身赴任中
沢渡 第二企画室開発部課長対策係課長代理
平 同研究員 補佐
折田 同研究員 主査 広報担当(営業部より転属)
市城 同研究員 主査 事務担当(経理部より転属)
1 市城「本当に甲冑を発注したの?」
2 平「却下された。」
3 折田「だよなー。」
4 沢渡「総務じゃなくてうちの室長のとこ行けよ。」
5 平「用品の購入は総務だろ?」
6 沢渡「企画室長の印が無いとどのみち通らないぞ。」
7 平「伺い書?稟議書?」
8 沢渡「価格次第だな。就業規則確認して」
「見積りか資料の添付もな。」
9 市城「え?購入させるの?」
10 沢渡「多分防護服の追加支給で終わる。」
11 折田「でも出させるのは何で?」
12 沢渡「もしかしたら平が中に入って」
「課長の相手させられるかもって。」
13 市城「意欲を見せるって意味で出させるの?」
14 沢渡「あ、いやうん。そう。」
15 平「違うのか。」
16 沢渡「平と折田に作業させたら面白いかなって。」
17 折田「俺も?」
18 沢渡「単独作業はさせたくないな。」
19 折田「いやいやお前だって市城だっているじゃん。」
20 沢渡「私は無理だ。吐く。市城きゅんも汚されたくない。」
21 折田「俺らならいいの?」
22 平「いよっ親友っ。」
23 折田「俺だって吐くぞ。断固許否する。」
24 平「課長に飲み誘われたら助けるって言ったじゃん。」
25 折田「ゾンビだろうと飲みの誘いなら断らない。」
26 市城「大丈夫だよ平君。僕も手伝う。」
27 平「さすが市城君。頼りになるわー。惚れるわー。」
「でも市城君に手伝わせるようなら一人でするかな。」
28 折田「俺ならいいのか。」
29 平「当たり前だ。市城君にあんなもん近寄らせられるか。」
30 市城「僕なら大丈夫だよ。平君と一緒なら。」
31 平「いやいや今回はダメ。」
32 折田「何、お前ら付き合ってるの?」
33 平「お前がそれ聞く?」
34 折田「そりゃ聞くだろ。」
35 市城「え?どうするの?バラすの?」
36 折田「バラすって何。マジて?マジの話なの?」
37 沢渡「マジなわけないでしょ。」
38 平「何でお前がそう言い切れるんだよ。」
39 沢渡「平ごとき市城きゅんが付き合うとか無いわ。」
40 市城「知ってたの?」
41 沢渡「平の作戦だろ。」
42 折田「え?何?何なの?」
43 平「待て。待て待てっ。折田ちょっと待ってろ。」
「沢渡ぃ、ごときって言ったか?言ったな?」
44 沢渡「平に市城きゅんとか豚に真珠じゃん。」
45 平「あーっあーっバカにするなよ。」
「市城きゅんの一人や二人落とせるっての。」
46 沢渡「ふふ。」
47 平「お前それ本気の笑いじゃねぇか。」
「言ってやれ折田。」
48 折田「え?」
49 平「え?じゃねぇよっ。」
「一昨日だって俺モテモテだったって。」
50 折田「一昨日って。やめとけ。」
51 平「駄目だ。言え。こいつをギャフンと言わせるんだ。」
52 沢渡「聞かせろ折田。ギャフンと言ってみたいから。」
53 折田「一昨日って二軒目のスナックの事だろ?」
54 平「おうっそれだ。そこで俺様モテモテだったよな。」
55 折田「やめとけって平。」
56 沢渡「駄目だ。話せ折田。」
57 折田「二軒目のスナックでさー。」
「先にいたお客に確かにモテモテだったんだよ。」
58 平「そうだろそうだろ。」
59 沢渡「誰にだ?どの層にだ?」
60 折田「ごにょごにょ。」
61 沢渡「は?」
62 折田「ゲイバーの人達。」
63 沢渡「マジで?」
64 折田「の、お母さま達。」
65 沢渡「ギャフン。」
66 市城「どういう状況だったの?」
67 折田「すぐ近くにその人達の店があってさ。」
68 平「年に数回身内を招待してるんだって。」
69 沢渡「親子参観日か。」
70 市城「いろいろオープンな店だね。」
71 折田「俺、いや私達」
「こんなに頑張ってますって報告なんだってよ。」
72 平「視察を終えたお母さま方が集ってたんだ。」
73 沢渡「その人達にモテモテだったのね。」
74 平「そうだっ。」
75 沢渡「そうか。私の負けね平。」
「もう一度言ってあげる。ギャフン。」
76 平「聞いたか折田。聞いた?市城きゅん。」
「俺様は沢渡に勝った。」
77 折田「そうだな。お前はすごいよ平。な市城。」
78 市城「そ、そうだね。すごい?よね。」
79 折田「じゃあ結局付き合ってはいないんだな?」
80 平「ごめん市城君。俺には横尾さんがいるから。」
81 市城「あれ?付き合ってもいないのに振られちゃった。」
82 沢渡「てめえ平。市城きゅん振るとかいい度胸してるな。」
83 平「俺にどうしろと。」
84 折田「お前が振られればいいんじゃね?」
85 沢渡「横尾とまだ続いていた事の方が驚きだわ。」
86 平「ナンナノ?さっきから本当に失礼なんですけど。」
87 沢渡「少しは進展したの?」
88 平「進展って何かね?」
89 折田「付き合ってはいない。って解釈でよさそうだな。」
90 沢渡「ただの飲み友達に落ち着いたか。」
91 平「うっ。俺もそんな感じは感じている。」
92 沢渡「平君ていい人よねー。て言われた?」
93 平「なんで知ってる。横尾さんから聞いたんか?」
94 沢渡「聞いてないよ。まあ頑張れ。」
「余計な口出しも手出しもしないって約束するよ。」
95 平「何だ?急にイイ人か?本当はイイ人アピールか?」
96 折田「沢渡にとっても平はイイ人なんだな。」
97 平「なんのことだ?」
98 沢渡「まあ色々と気を付けてな。」
99 平「何を?お前さっき何もしないって言ったじゃん。」
100 沢渡「私は何もしないよ。」
ボツネタ
市城「でもどうして甲冑なの?」
折田「だよなー。最初から防護服でいよな。」
平「待て待て。甲冑の案を出したのは沢渡だぞ。」
沢渡「課長がガーっと襲いかかるけど」
「甲冑で動けなくて転んでジタバタするのを見たい。」
折田「それはちょっと見たいかも。」
市城「僕も。」
平「俺も見たいっ。」
沢渡「平には難しいんじゃないかな。」
平「なんでどうして。」
沢渡「甲冑の隙間からじゃ自分の手足なんて。」
平「そうかー。俺が中の人かー。」




