表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/25

第11話 誰かが何かをしたからこうなった

登場人物

課長 第二企画室開発部研究課 責任者 単身赴任中 

沢渡サワタリ) 第二企画室開発部課長対策係課長代理

(タイラ) 同研究員 補佐

折田(オリタ) 同研究員 主査 広報担当

市城(イチシロ) 同研究員 主査 事務担当


1  平「なあ沢渡。」

2  沢渡「課長代理って呼べって言ってんだろヒラ。」

3  平「なあ課長代理。」

4  沢渡「何かねヒラ社員。」

5  平「ヒラ言うな。」

6  沢渡「で、何だよ。」

7  平「血液検査の結果とか来た?」

8  沢渡「来るわけないじゃん。」

9  平「え?なんで?」

10  沢渡「健康診断じゃあるまいし。」

11  平「異常が無いなら無いで教えてほしいじゃん。」

12  折田「異常あったらここにいないだろ。」

13  市城「今頃地下の研究所で切り刻まれてるよね。」

14  平「市城君て怖いことさらりと言うよね。言うよねー。」

15  沢渡「課長と同居ってパターンもあるぞ。」

16  平「シェアするには狭いだろ。せめて個室が欲しい。」

17  市城「間取りの問題?」

  

18  市城「こっち来るね。」

19  折田「見えているのは間違いなさそうだな。」

20  市城「見て来たって事は思考能力があるって事だよね。」

21  平「どうかな。考えなしに行動する人だし。」

22  折田「自身の分析が的確だな。」

23  市城「ただの反射行動って事?」

24  平「思考だとしても「食べ物だー」レベルじゃね?」

25  市城「それはそれで」

    「幼児とか動物レベルの知能があるって事だよね。」

26  折田「実験するしかないな。」

27  平「迷路に入れてみたい。」

28  市城「食べ物に電気流すとか。」

29  折田「知能があるって判ったら次は躾。」

30  平「玉乗り仕込む。」

31  市城「人を襲わないようにするのが先だよ。」

32  平「襲うの?課長は人を食うの?」

33  折田「そういやお前課長に襲われたんだよな。」

34  市城「沢渡さんが助けてくれたんだよね。」

35  平「うーん。今となると課長は襲ったんじゃないのかも。」

36  折田「なにそれ。」

37  平「助けを求めて(すが)ってきたのかも。」

  

38  沢渡「来週カメラ付けるってよ。」

39  平「俺達監視されるのかっ。ここは監獄なのかっ。」

40  市城「僕達の安全面を考慮しての事だから。」

41  平「これで増々奴らの思う壺だ。お前手先だな?」

42  沢渡「奴らってのが上司の事なら私は手先かもな。」

43  平「貴様身体だけでなく魂まで悪魔に売り渡したのかっ。」

    「社畜めっ。社会の畜生と書いて社畜っ。」

44  市城「突っ込まなくていいの?」

45  折田「見ちゃいけません。」

46  沢渡「自分の勤める会社を悪魔の巣窟呼ばわりって」

    「お前もとうとう辞職する決意を固めたか。」

47  平「アホかっアホー。俺様は後の悪の帝王ぞ。」

48  市城「あれって」

49  折田「見ちゃいけません。」

50  沢渡「さあさあ図面広げて。」

    「悪魔の前にせめて仕事の鬼になってくれ。」

  

51  市城「沢渡課長代理。総務から通知届きました。」

52  沢城「うん?何のタイミング?」

53  市城「課長の取説みたいですね。」

54  折田「取説?何それー。」

55  市城「本部が何をするのか書かれています。」

56  平「今更?」

57  折田「ようやくまとまった的な事じゃね?」

58  平「俺らに何か押し付けてきた?」

59  沢渡「いや。今まで通り監視業務だけ。」

60  市城「余計な事するなって意思表示かな。」

61  沢渡「それこそ今更。」

62  折田「なにか引っかかるのか?」

63  平「判ったっ。実は課長はまだ生きていて」

    「俺達にそれを知られたく無いんだっ。」

64  市城「え?判ったて何が判ったの?」

65  平「市城君てたまにアレだよねー。」

  

66  市城「それと来週課長の部屋の改装が行われます。」

67  沢城「具体的な仕様載ってる?」

68  市城「部屋を仕切って手前に机と椅子を置くって。」

69  折田「何それー。何それ。ちょっと詳しく教えて。」

70  市城「手前の部屋にテーブルと椅子を設置。」

71  平「リビングとキッチンを分けるのか。」

72  市城「本当にここで食事させるつもりみたいですよ。」

73  平「マジかっ。本気で躾するつもりかっ。」

74  市城「これって折田君の言っていた実験じゃないのかな。」

75  沢渡「実験て?」

76  平「お前の留守中に画策をだな。」

77  折田「よせやめろっお前が言うとややこしくなる。」

78  沢渡「ならないよ。平の発言ごとき。で実験て何。」

79  市城「課長に知能テスト的な事ができないかなって。」

80  沢渡「知能?課長に?」

81  平「先ずはスプーンから始めて箸マスターまで。」

    「そしてテーブルマナーも叩き込む。」

82  折田「確かに躾されているようには見えるな。」

83  平「早速ロードマップだ。」

84  沢渡「何の?」

85  平「箸マスターに決まっているっ。」

    「テーブルマナーはそれが出来てからだな。」

    「最初はやはり日本料理からだ。」

86  市城「平君は和食のマナー知ってるの?」

87  平「箸は右。茶碗は左。」

88  折田「平にこそ教育を与えるべきじゃね?」

89  沢渡「諦めろ。彼はもう手遅れだ。」


ボツネタ

折田「この世に神はいないのかっ。」

沢渡「あの世にいるからな。」

平「悪の帝王ならここにおりますぞ。」

市城「(見ちゃダメだ。見ちゃダメだ。)」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ